経験談

生きづらさを感じる人が語る 経験談

経験談はそれぞれの投稿者の個人的な価値観や感じ方をそのまま掲載しています。一部、リアリティのある描写や強い価値観が含まれるため、読む人にとっては負担等を感じる場合もあります。各自の判断で閲覧してもらえるようにお願いします。

将来が不安

トランスジェンダーで双極症を持っています。豪雨災害の被災者でもあります。
外見と法律上の名前や性別が一致しないので面接のときはいつも差別を受けないか不安です。
学生時代は性別のことでいじめを受けており不登校、また大人になってからもトランスであることを理由に病院で診察を拒否されたりしました。
調子の良いときに働いて貯金し、調子の悪い時期は貯金を切り崩しながら療養しています。
現在は両親のサポートを受けて実家ぐらしなので生きて行けていますが、将来が不安です。
先日も調子が良かったので面接を受け、無事受かり入社手続きまでしたのに、初出勤前日にうつがぶり返してメールで一言連絡して辞めました。
申し訳ないし情けない気持ちで一杯で消えたいです。
以前は信仰が心の支えになっていましたが、教会でLGBTQへの差別的な発言を聞いてつらくなって教会を離れました。
雨の日は被災した日のことを思い出します。行方不明になってしまったペットの猫のことを思い出してはもっと大切にしてあげればよかったと後悔で押しつぶされそうになります。
メンタルが落ちているときは片頭痛や過敏性腸症候群下痢型の調子も悪くなるため外出が難しいです。
良くなったと思ったらまた悪くなる調子に振り回されながら、ジワジワ減っていく貯金を見るのは本当に不安です。
社会の中の弱い立場の人たちがもっと生きやすい社会になればいいなと思います。

感想1

将来の不安を抱えながら、同時に今目の前にある生活や今この瞬間の自分自身の調子に向き合わざるを得ない、どこへ向かうかわからない孤独のようなものを感じ取りました。「過去」や「将来」というと大きなくくりという感じですが、実際には「今」の積み重ねが「未来」や「明日」なので、「今」に安心や安定を感じられないと「将来」も不安になるのは無理のないことだと思いました。一方で、今はご家族のサポートがあって生活できているということですが、仮にこれからそれがなくなっても別の形で社会からサポートを受けられる、そんな「社会自体に対する安心感」を持てる社会だったら、わたしたちももうすこし穏やかな心で生きられるのになと、やるせない思いにもなりました。

これまでに失ったものは明確に頭に浮かぶのに、これから自分が何を失うのか、何をどのくらい得られるのかは定かではないからこそ、人は過去の傷に苦しみ、恐れ続けるのかなと、そんなことがぐるぐると頭を巡っています。

わたしは個人的に「わからない」ことへの柔軟性を持った社会になってほしい、と思っています。性別のことや症状の波のことなど、体感や知識として理解できなくとも「自分と相手は常に同じように世界に対峙しているわけではない」ということを互いに了解し合い、漠然とした「当たり前」や「普通」、既存の型にはまった生き方の押し付けが緩んでほしいと願っています。

感想2

性別が一致しない不安感の元はあなたが最後に書いてくれた社会の側に障壁があるように思います。法律上の性別によって社会で安心して生きられない…その法律って保障ではなくて障壁になっているんだと改めて考えました。社会という大地がグラグラしていると、そこに立っている人間は不安定になって転んでしまう訳ですし、さらに自然災害にあうことで何重にも困難が訪れて立っていることができなくなります。トランスジェンダーの方が避難所でもしんどい思いをしたという話しも聴いたことがあります。

調子がいい時は頑張らなきゃって動いてみるけれど、実は心身に負担がかかっていて、自分でも予想付かないタイミングで動けなくなるのではないでしょうか。何となく文章からあなたの穏やかな人柄や堅実さが伝わってきました。(違ったらすみません)だからこそ焦るし、心身に症状が出ているのかなと感じます。それでも何かや誰かを責めるわけではなく、生きやすい社会になって欲しいと願うあなたに人柄を見出したのかもしれません。

この感想を読む頃、あなたはどんなことを考えているでしょうか。
希望よりも不安の方が多く感じる社会であると私は感じています。そんな社会でも何とかしようと懸命に生きているあなたの姿を想像しました。悩んでやってみて、でも難しくなって…それでもまたやってみて…何とか進もうとするあなたを率直に応援したいと私は思いました。私もあまり先を見ると不安も感じるけれど、今日1日のことなら考えて進めるかも…その繰り返しなんだなってあなたの文章から感じることができました。
ありがとうございました。

お返事

感想ありがとうございます。
あの文章を書いた頃、何もかもうまくいかず、誰にも言えない愚痴を頭に浮かぶがままに吐き出していたので、今読み返すと恥ずかしいのですが、死にトリのスタッフさんのように気持ちに寄り添ってくださる方がいるということに安心しました。

現在は医療の力を借りて徐々にうつを抜けつつあります。
まだ働ける状態にはなっておらず、節約しながら仕事を探す日々ですが、主治医から障害者雇用の選択肢もあると教えてもらい、障害者手帳の取得も前向きに検討中です。

最近になってトランスジェンダーであることを理解したうえで歓迎してくれる教会も見つかりました。
「求めなさい。そうすれば、与えられる。探しなさい。そうすれば、見つかる。門をたたきなさい。そうすれば、開かれる。 だれでも、求める者は受け、探す者は見つけ、門をたたく者には開かれる。(マタイ7:7-8)」のとおりだなと感じています。

つらいことも多いですが、日々の生活の中で神様の恵み1つ1つに感謝して生きていきたいと思います。

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