経験談

生きづらさを感じる人が語る 経験談

経験談はそれぞれの投稿者の個人的な価値観や感じ方をそのまま掲載しています。一部、リアリティのある描写や強い価値観が含まれるため、読む人にとっては負担等を感じる場合もあります。各自の判断で閲覧してもらえるようにお願いします。

満たされない人生

 最近転職を考えており、自己分析の過程で自分の人生を振り返り、私の人生はどこで間違えたのだろうと考えてしまうことが多く、気分が滅入っています。転職の悩みと自分の人生の振り返りによるダメージが合わさって、死にたい気持ちも強くなってきました。
 なぜ転職したいのかと言うと、主な理由は勤務地です。元々就活の時は首都圏で働きたく、首都圏で働ける会社からも内定をいただきました。ただもう一社内定をいただいた会社があり、そちらは勤務地は田舎ではあったものの、給与面がよく、面談で社員の方とお話しした時に印象がとても良かったことから後者の会社を選び現在も勤務しています。
 大学院を卒業し、就職のために地元から離れ、志望していた研究開発職に就くことができました。同期もいい人たちで新人研修中は一緒に遊ぶこともありました。職場も人間関係は希薄ではあるものの嫌がらせ等をされることもなく穏やかに暮らせています。
 ただ、働いているうちに今の田舎すぎる勤務地に嫌気がさしてきました。街中育ちだった私にとって一時間に一本しかない電車は想像以上にストレスでした。その電車に乗って県で一番栄えている場所に行っても、私が元々住んでいた県の最大都市に比べると栄えておらず、大体の展覧会やイベントではスルーされる場所です。今住んでいる場所はコンビニやスーパー、駅はギリギリ歩いて行ける距離にありますが、人間が最低限生きていける施設以外は何もありません。それがストレスとなり、気分が優れないことが増えました。
 そのため、勤務地が理由で転職をしようと考えているのですが、前述の通り今の環境は恵まれていて、この環境を手放してまで転職する必要があるのか?また転職したとして今の職場と同等以上に恵まれた環境にいけるのか?という悩みがあります。
 元々人間関係の構築が下手くそで、幼稚園の頃から家族以外の周りの人たち(特に同年代の人たち)とはうまくいかず、友達と呼べる人はほぼいませんでした。人間関係の問題で高校も中退し、大学でも色々問題がありカウンセリングや周りの助けもありなんとか卒業し、大学院まで通い切ることができました。そんな私が今の会社に雇われ、誰からも嫌がらせを受けることなく、同期とも関係を続けることができているのに、勤務地という理由だけで今の環境を出ていったら、また過去の私と同じようなことになってしまうのではないかという恐怖心があります。
 ですが、勤務地が理由で追い詰められている自分がいるのも確かです。地元を離れて縁もゆかりもない土地に来て、最初は自分の住んでいる県よりは栄えていないけれど住めば都になるかな、好きになれればいいなと思っていました。実際は住む時間が長くなればなるほど不満が増えて嫌いになるばかりで、都になることはありませんでした。
 SNSを見ると、首都圏で行われるキラキラしたイベントばかり目に入り、私が行きたい展覧会やイベントも首都圏のものばかり。それに行ってきた人たちの楽しそうな感想を見ると、電車で最寄りの駅まで行き、新幹線で数時間かけないと東京まで辿り着けない環境にいる自分に、またそういう環境で働くことをわかってたのに、受け入れて働き始めてしまった自分に苛立ちが募ります。
 仕事中も転職したい、今の会社ではなくもう一社内定をいただいた会社に行った方が給与は低くても幸福度は高かっただろうな、ということばかり考えてしまいます。また、地元を離れたのは地元にいるとこれまでの嫌な思い出がフラッシュバックしてしまうのと出来るだけ知ってる人に会いたくないから離れたのですが、今の環境よりは都会だったし、地元に残っていた方が良かったんだろうかと後悔しています。
 また話は変わりますが、自分が二十代後半なこともあり結婚などのライフステージに関する話題も増えました。私自身も結婚はしたい気持ちはあり今すぐにでも動きたいのですが、転職のことも考えると今すぐに動くことはできません。また私が結婚したい理由が大きな問題で、「世間体のため」です。結婚していればマトモな人間に見えるだろう、という浅はかで相手のことを全く考えていない理由です。また私には弟がいるのですが弟には障がいがあり、そういう意味でも相手の方からは嫌がられてしまうのではないかと考えてしまいます(弟との仲は良好ですし、障がいを持っている方に対する差別意識があるわけではありません)。ですが未婚の人に対する世間の目は、この多様性が重要視される世の中においてでさえ当たりが強い気がします。そのためやはり結婚したいと思ってしまいます。
 以上の通り、悩み事が多すぎて渋滞状態です。親は進学等に理解がある方だったし、私が怠惰で人格面に問題さえなければ、高校をきちんと卒業し、世間一般で言われる「いい大学」にストレートで入学できたと思います。いい大学に入学できたら、その後の人生も輝かしいものになっていたのではないかという思いが消えません。ただ、私がだめ人間だったせいでその全てのチャンスを棒に振ってしまいました。
 結局私の人生でなにがうまくいかなかったのか考えるとすべて自分のせいになります。自分で全てをダメにして、自分から望まない環境に身を置きに行って、後から文句を言っているとんでもない間抜けです。ダメ人間なりに周りの方の助けを借りながら一生懸命生きてきたつもりでした。でも社会人になっても結局文句を言って環境を変えようとしています。次がうまくいくかもわからないのに。
 昔からこんな自分のことが本当に大嫌いなのに、プライドだけは一丁前にあり、この期に及んで「普通で、一般的な」生き方に固執してしまう自分も本当に嫌いです。どう足掻いてももう普通の人生ではないのに。もうこんなしょうもない生き方しか出来ないのであれば、誰かに迷惑がかかったり、私がまた嫌な思いをしたりしないうちにさっさとこの世界から消えてしまいたいです。そう思っても、今後楽しみな映画や欲しいもののことを考えてしまい、結局行動に移すことはありません。結局怠惰な自分が邪魔をするんです。もう自分が大嫌いです。誰かに消して欲しいです。

感想1

経験談を読ませていただきました。転職のこと、今までの人生のこと、結婚のことなど、いろんなことで悩んでいることをまずは受け取りました。人生に関することをいっぱい考えていたら、しんどいだろうなと思います。

お仕事のことですが、勤務地よりも人間関係の良さに惹かれて今の職場を選んだのかな…と思います。でも実際に暮らしてみたらその土地の暮らしに満足できなかったということなんだろうなと私は解釈しました。
正直、後から文句を言いたくなることもあると思うので、自分のことをそこまで責めなくてもいいのではないかと私は思いました。「思っていたのと違う」っていうのは、生きていく中で結構あることだと私は感じていますし、「当時どうにかできたのかも」と後になって思うのかもしれませんが、それは後になってからこそ思えることで、当時は分からなかったり判断できなかったりするという場合も往々にしてあると私は思っています。自分は昔、教員免許を取りたくて教育実習に行ったのですが、実習が思っていたよりも大変ですっごく文句を言いたくなりました…汗。「分かってたことじゃん」と言われたらそうなのかもしれませんが、実際にやってみないと分からない辛さ、苦しさがあるんじゃないかなと思います。

また、「普通の人生」というものへのこだわりについてですが、今までの人生の中で「自分は普通ではない」というコンプレックスのようなもの(?)が形成されたことで、「普通」を求めているように私には見えました。あなたの中にある「自分=普通ではない=ダメ」、つまり「自分=ダメ」という関係性を経験談から私は感じ取りました。そういった自己否定が根底にあり、自分自身のことを受け止めることができていない状態なのかなと思います。そのため、あなた自身がそもそも満たされていないのではないかと感じるところです。
過去の人間関係の上手くいかなさもあり、「転職しても転職先で人間関係をうまく構築できないかも」という不安に繋がっているのかなと思います。「ダメだったらまた転職すればいいや」と思う人もきっと世の中にはいると思いますが、あなたは慎重にいろんなことを考えて判断されるタイプの方なのかなという印象を抱きました。転職先はあなたにとっていい場所なのか否かはやはり入社前の時点で見抜くか、入社してからでないと分からないのかもと私は思いました。分からないことを頭の中で考えても、結論はなかなか出なさそうだなぁと私は感じました。

もしよければまた死にトリにいらしてください。お待ちしております。

感想2

経験談、読ませていただきました。転職や結婚の悩み、いずれも今の気持ちだけで動き出すのは難しい悩みだなと感じました。
私も仕事のために、電車も通っていないような土地に移って働いていたことがあります。移る前からどういう土地かはわかっていたつもりでしたが、結局環境が合わずにまた地元に戻った経験があるので少し自分と重ねて読んでいました。自然に囲まれ穏やかな生活は送れるものの、街に溢れる色彩豊かな世界には移動に何時間もかけないと行けず、年数を重ねるにつれ人はただ生きるだけではなく、心が浮き立つような体験が必要なんだなと私なりに実感したことを思い出します。
就職先を選ぶには色んな条件を比較するのが自然なことだと思います。今の職場を選んだあなたの選択も、何が間違っていた、正解だったとは簡単に言えないように思います。実際に働いてみてわかったこともきっとあるのではないでしょうか。転職も、今の職場と比較して、数ある条件に優先順位を付けて下調べをしたとしても、入ってみなければわからないところがあるなと思います。その中で職場の人間関係が負担にならないことも大事な条件の一つであると思うので、転職したとして、その後の人間関係の再構築を考えると躊躇う気持ちになるのもわかるなぁと感じています。私の場合は人間関係が固定化されてしまうことも心理的な負担になっていたので、地元に戻って流動性のある職場に入ったことでその負担感はなくなりました。ただ給与面や安定性については不満があるので、「あそこで堪えていたら良かったのかなぁ」と思うときも正直あります。今の生活で心が揺らいだときに、選ばなかった世界を生きていたらどうなっていたか、そちらの方が自分に合っていたのではないかと考えるのは人の心の仕様なのかな、なんてことを考えたりもします。
あなたが書かれているように、生涯未婚率が上がってきているとはいえ、未婚であることを問題視する雰囲気はまだ世の中に根強くあるように私も思います。ただ私は「世間体のため」に結婚することも、その先に得られるものがあるなら一つの選択肢であるように思います。「生存戦略」というものかもしれません。
「普通で、一般的な生き方」は私も憧れるところです。もう十分「一般的」なレールからははみ出しているのに、まだ「普通・一般レール」に戻れるのではないかと思う気持ちはなかなか消えません。今乗っているレールを自分の生き方にしていくしかないかなと薄ら感じてはいますがなかなか思い切ることができないのが現状です。なので(勝手ながら)親近感を感じています。
ご自身のことを「だめ人間」「怠惰」と表現されていますが、人間関係に問題を抱えつつもカウンセリングを受けたり、周囲の助けを受けながら今の生活に辿り着いているのは、間違いなくあなたの生きる力だと私は思います。今日に辿り着くまで懸命に生きてこられたのではないかなと思っています。少なくとも、書いていただいた経験談からはこれまでのあなたのがんばりを感じました。それを「怠惰」とはとても言えないなと思います。あなたが今抱えている悩みは、今すぐに答えが出ることではないと思いますが、何を選択するにしても、あなたがあなた自身を大事にできる選択であってほしいなぁと思います(私の勝手な気持ちですが・・・)。経験談の投稿、ありがとうございました。

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