彼とは職場で出会い現在は遠距離で交際中、結婚の話が出ており私はすでに退職して彼と同居する予定でした。無職のままでは彼に申し訳ないと思い、仕事も決めました。仕事を辞めて彼についていくことは不安でもありましたが、楽しみでもありました。
ここからは私の身の上のことになりますが、両親が中国人で現在は帰化して日本人として暮らしています。私が小学生の時は中国名で生活しており、学校で名前をからかわれたりいじめられたりと、同じ人間として見られていないような経験をしました。中学生から転居して名前も日本名に変わり、中国人ということは隠して生活していました。日本人として生きることで偏見を受けることもなく、名前が中国名であることをわざわざ説明するようなことがなくなり、生きやすかったのです。自分から両親が中国人だよということは誰にも言わずに過ごしていました。
友人関係ではそれで問題なかったのですが、結婚となるとどうしても両親や身の上のことを話さなければなりませんでした。今までお付き合いしていた方にはどうしても言えず、私が結婚に対して後ろ向きでありお別れしてきました。
今の彼と同じ職場でお付き合いしていたとき、彼の転職前にこの話を出してしまうと私の職場の友人にも知られるのではないかと思い、信用できる人か確証が持てるまでは話せませんでした。先日結婚に向けての同居を提案され、いよいよ言わなければと思いタイミングを見ていましたが、遠距離でたまに会う際は楽しい時間を壊すのが怖く、なかなか言い出せずにいました。そんな中彼との食事でお酒も飲んでいるとき、彼に両親の出身はどこ?と質問されこのときに中国出身であると告げました。お酒も入っていたからか、その時の彼の反応はそんなの全然関係ないよ!というものでした。私はやっと話せたこと、彼の反応が拒絶的なものではなかったことに安心し、以降自分からその話題を出しませんでした。彼も会っている期間は全くその話を聞いてくることはありませんでした。
私の仕事が決まり、準備をして彼のところへ引っ越そうと思っていたところ彼から電話があり、私が中国出身であることの再確認と、お酒を飲んでいる時に重要な話をするのは誠実さがないのではないかというお叱りの内容でした。また、仕事も早々に自分に相談なく決めてしまったことも気に入らないと言われました。そして、考える時間がほしいと言われてしまいました。
私は自分が誠実さに欠けたことは理解して謝罪しましたし、後悔もしています。ただこれは私の考えですが、私含め家族が中国出身であるということが彼にとって結婚に対してマイナスに働き、とはいえ外国人だからと差別的なとこを言うわけにもいかず、私の伝え方の不誠実さを理由に責めたのではないかと思っています。彼が私のことを好きでいてくれているとしても、彼の家族が快く思わない可能性もあると私も理解しています。それでも彼に打ち明けて受け入れてもらい、幸せな結婚生活を送りたかったです。
彼が考える時間、待つしかないこともわかっていますが、このままやっぱり結婚は辞めようか、と言われることが不安で不安で涙が出ますし、変えようがない自分の身の上のことも恨めしくなってしまいます。この先誰かと恋愛をしてもまたこの繰り返しなのではないかと、将来にも希望が持てずに消えてなくなりたいとさえ思います。本当に苦しいです。
経験談はそれぞれの投稿者の個人的な価値観や感じ方をそのまま掲載しています。一部、リアリティのある描写や強い価値観が含まれるため、読む人にとっては負担等を感じる場合もあります。各自の判断で閲覧してもらえるようにお願いします。
彼と結婚できないなら生きていたくない
感想2
仕事をやめたり引っ越しをしようとしたり、彼と結婚することに対して本気なんだなということがすごく伝わってきましたし、だからこそ「彼と結婚できないなら生きていたくない」と感じるのかな…と私は思いました。
自分のルーツのことで人からひどいことをされるのも、それがもとになって今まで付き合った人とも結婚に前向きになれなかったのも、本当につらかっただろうな…と思います。ルーツがどうであれあなたはあなたですし、ルーツをもとにひどい扱いをされるいわれはないのに、そういったことをされるのはしんどいだろうなぁ…と私は思いました。大事な人だからこそ自分のルーツを含めて受け入れてほしい…という気持ちは十分あり得るものだと思います。
いよいよ同居、というタイミングまですっと隠しているあたり、自分のルーツに対して後ろめたさのような感情があるのかなぁ…と私は感じました。私の友人に中国の名前で過ごしている子がいますが、その子は恋人もいて楽しく過ごしているので、差別的な扱いを受けるのか否かは周りの人たちの考え方によるのかなぁ…と思いました。この世の不条理さを苦しく思うところです。
彼があなたに対して誠実さについて伝えた点ですが、私は彼の言い分をそのまま受け取り「しっかりと向き合いたい気持ちが彼にはあるのかな?」と好意的に思った一方で、「あなたにもあなたの言い分があるのだから、それについては主張してみてもいいのでは?」と思いました。
彼がお酒を飲んでいるときに言った「そんなの全然関係ないよ!」という気持ちも本音かもしれませんが、違う国出身の両親がいるとなると、ルーツが云々という話ではなく、「異なる文化を持つであろう義両親とうまくやっていけるのか?」「中国に帰省するとしたら自分もついていかないといけないのか?」といった、結婚という現実的な生活を営む上での戸惑いや不安があるのかもしれません。
あなたには経験談で描いてくれたような背景や考え、率直な気持ちがあると思います。彼はその行動の背景まで理解しようとする人かもしれません。あなたは過去のことがあり、どうしても「自分のルーツが良くないのでは」という方法に考えがいってしまいがちなのかもしれませんが、相手の本当の気持ちは相手にしか分からないのかもしれないな…と思いました。
経験談を投稿してくださり、ありがとうございました。
お返事
とても暖かい感想を丁寧に伝えてくださりありがとうございます。
経験談の投稿からいろいろと展開があり、結局のところ彼は家族に相談して外国の方との結婚は親族のつながりの部分で不安要素が強いということになり、好きなだけでは結婚はできないかなと言われてしまいました。私の方では不安に思っているようなことは将来起こり得ません、と嘘偽りなく伝えてきましたが、どうにもなりませんでした。彼だけは味方だと信じて期待もしていましたが、彼も彼で弱気で逃げ腰になって私の前で泣いて好き同士なのに終わりたくないと言ったり、逆に冷たい態度で突き放そうとしてきたりと、私も感情を振り回されました。
私は深く落ちるところまで落ちて、今はむしろ彼への未練はなくなりました。今回の経緯で自分が長年ネガティブに捉えていたバックグラウンドについて考え、自分の家族は間違ったことやずるいことはせず堂々と生きていることを確信できました。今まで悪いことをしているかのように出身のことを隠して生きてきましたが、何も恥ずかしいことではないんだという気持ちになれました。
彼との結婚の話は結果としてはうまくいかなかったですが、自分のポジティブな心の変化や成長を感じており、あのとき死にたくなった気持ちを解き放つことができています。こんな強い私、素敵な私を逃した彼の方がよっぽどこの先かわいそうという変な自信もついています笑
こちらに投稿して、私のバックグラウンドへの偏見や差別がなされるべきではないこととご意見をいただいて、とても勇気をもらえました。ありがとうございました。
感想1
読ませていただきました。彼との結婚に対する思いの強さが伝わってきて、それ自体は受け止めたいという思いと、彼の態度についてどうしても疑念が浮かぶ私自身の価値観、どちらも本音としてあり、迷いながらこの感想を書いています。
あなたにとって、これまでどうしても前向きになれなかった結婚を「前に進めよう」と思うくらい、彼の存在が大きいものであることを想像しました。そして中々言い出すタイミングや勇気が出なかったことも、幼少期の傷ついた経験、そして自分のごくパーソナルな部分だからこそのリスクを考えれば、自然なためらいであると感じました。国が違うということが、それだけで「同じ人間として見られていない」と思うほどの周囲の反応を受ける事に悲しくなると同時に、あいまいな偏見や差別意識がもつ暴力性について考えました。だからこそ(勝手な想像かもしれませんが)結婚すること、結婚にあたって自分の出自を誰かに受け入れてもらうことは、あなたの人生における「安心」や「幸せ」という感覚にとって欠かせないもの(とても重要なもの)であるのかもしれないと想像しました。
そして彼からの電話での言葉は、差別的な感情をはらんでいるかはさておき、どこか論点をずらした批判に思えてしまいました。彼自身の考えや思いを言っているようで、実は自分が主語ではない、あなたの態度についての「指摘」であることが引っかかりました。それがあなたの推測通りの理由によるものかはわかりませんが、彼のその対応もまた「誠実」とは異なるものなのではないか?と言いたくなった私がいます。自分と向き合ったうえで相手に伝える率直さと、相手だけを見て自分の考えを言う率直さは似て非なるものだと思うのです。
考えの違い自体を否定したいわけではないのですし、私含め、人はなんらかの差別や偏見を少なからず持っていると思っています。ただ身近な相手、これから支え合っていこうという相手に対して率直な思いを伝えることは諦めてほしくないな、と個人的には感じています。彼の思いばかりでなく、あなたの中にある思いもまた、伝えあえるといいのかなと感じました。