経験談

生きづらさを感じる人が語る 経験談

経験談はそれぞれの投稿者の個人的な価値観や感じ方をそのまま掲載しています。一部、リアリティのある描写や強い価値観が含まれるため、読む人にとっては負担等を感じる場合もあります。各自の判断で閲覧してもらえるようにお願いします。

理想と現実の乖離

 私は24歳の大学4年生です。私は浪人一回と留年2回を経験しているのですが、それでも尚変わることができない自分が非常に情けなく、辛く思うのです。
同級生は既に社会人で自分だけがずっと大学生のまま。彼らに少しでも追いつくためにも、本来であれば危機感から無我夢中で頑張らなければいけないのですが、私はそれをわかっているにも関わらず延々と行動に移せずにいます。
 去年の4月から、公務員試験の勉強を始めたものの結局今までまともに勉強せず、大学のゼミも去年と同様やる気になれず教授や他生徒から白い目で見られることにすらもはや慣れてしまいつつある自分が非常に憎いです。
 ここ数年、特に留年が決まってからは常に頭の中で「やらなきゃ」という考えがありながらも、結局実行できず「またできなかった、自分はなんでできないんだ」と後悔するというサイクルを繰り返しています。そうしているうちに、「目も当てられないお先真っ暗な現実」を見ることが辛くなり、「自分の思い通りになった世界線」の空想に耽ってしまいます。
 どうしてもこの負のループ状態から抜け出したいと思うのですが、もう頑張る気力がほとんど出ません。周りの皆はできるのに、自分も昔はできたのに。
自分で自分を終わらせられたらよかったのですが、まだ未練がたくさんあるようでその気にはなれません。つくづく自分が嫌になります。
 大抵の人はこれを見て「やってないだけの奴が甘ったれるな」と思うのでしょう。僕もわかってはいるつもりなんです。でもなかなか腰が上がらないんです。重い腰を上げて頑張れたとしてもなかなか長続きしないんです。
 ここ最近、そのフラストレーションで頭がいっぱいいっぱいになっているのでここに投稿させていただくことにしました。

感想1

投稿ありがとうございます。
ひとりの浪人経験者として一緒に考えたいなと思い、感想を書きに来ました。

浪人と留年によってあなたが周りから遅れを感じて焦っていること、でもその遅れを取り戻すための努力(頑張り)ができず(=自分を変えることができず)、その結果距離が開くばかりでますます焦りや負い目を感じて苦しんでいるのかなと感じました。周りの「白い目」や「周りの皆はできる」・「昔はできた」という比較対象が目の前にあることが、あなたの焦りや負い目を強化しているのかなとも想像しています。
そうした状況であれば「頑張れない」ことや「長続きしない」自分自身を「憎み」「フラストレーション」でいっぱいになることも、将来への不安が出てくることもその通りなのかもしれないなと感じています。そして、今の社会は自己責任論が強いので、この状況を「甘ったれるな」と思うだろうとあなたが感じるのもその通りかと思います。ですが、私からすると、あなたは何も焦る必要はないし、あなたの辛さはあなたの「甘え」の問題でもないのかなと率直に感じます。あなたの辛さはあなたにストレートに入学・進学・卒業・就職することなどを要請する声(社会)に由来しているように私には感じられたためです。また、私にはあなたがあなた自身の気持ちよりも「周りに追いつくように」要請されて動こうとしていること、そうせざるを得ず、ひとりで抱えていることがより辛くしているのではないかなと感じられました。私は一年浪人を経験し、入学後、周りから一年年齢が違うなどと言われてきましたが、浪人や留年、そもそも社会人を経て大学生となっている人もいましたし、中退や編入・転入をしたりする人も当たり前にいて、さらには、ある先輩は10年だったか、大学で留年できるぎりぎりまで留年をしていたりと、ストレートに進むことが決していいわけでも優れているわけでもないことを私は教わってきました。あなたとは状況も時代も違うので一概に語れることではないかもしれませんし、大人や社会があなたを追い詰めている意味では責任を感じてもいますが、いろいろな生き方があっていいと思いますし、自分の気持ちを中心において迷いながら選択していって-誰かや何か、制度などの力を存分に借りたり頼ったりしながら-いいのだと私は思います。「思い通りになった世界線」からでも全然いいと思うので(その世界線聞いてみたいです)あなたの気持ちをまたよければ書きに来てください。陰ながら応援しています。

感想2

「重い腰を上げられない」「それでも尚変わることができない自分」「負のループ状態から抜け出したい」等々、あなたが今、自分を責めとても苦しんでおられることが伝わってきました。「もう頑張る気力がほとんど出ません。周りの皆はできるのに、自分も昔はできたのに。」とさらりと書かれていますが、「気力が出なくなるほど、頑張ってきた」のではと、一生懸命にやってきたあなたを想像しました。

自分自身の資格試験の際の学習期間に、あなたの浪人中の気持ちを重ね、ただただ不安と孤独でしかなかったことを思い出しました。やっている学習が正しいのかもわからない、誰も褒めてくれない、結果が良いとは限らない。怖くてなんともしんどい時間でした。自分の内側から湧いてくるヤル気を頼りに何を頑張るかって、グラグラ揺れて意外と心もとないものかと思ったりします。もちろん、迷いなく進む方もたくさんおられますが。

あなたにとって、「目も当てられないお先真っ暗な現実」とはどんな状態なのでしょう。
なんだか日本の社会の仕組みとして、自分の選択を身近な誰かや世の中の流れと比べ評価させ、漠然とした「やらなきゃ」を動機づけに頑張れというのが常套手段のような気がしています。「わかっているにも関わらず延々と行動に移せずにいます」という一文に、共にギクりとしつつ「人間だもの」という言葉を小さくつぶやく自分がいました。投稿、ありがとうございました。

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