経験談

生きづらさを感じる人が語る 経験談

経験談はそれぞれの投稿者の個人的な価値観や感じ方をそのまま掲載しています。一部、リアリティのある描写や強い価値観が含まれるため、読む人にとっては負担等を感じる場合もあります。各自の判断で閲覧してもらえるようにお願いします。

全てを投げ出したくなる

私は感情の起伏が激しい(と感じる)母と、無関心(と感じる)父に育てられました。母からは仕事や普段の生活、学校行事などの愚痴を長時間聞かされ、まともに聞いてないと暴言と暴力(主に顔や頭を平手打ち。物で殴られることも)を受けてました。父はそれを見ても何も言わずに酒を飲んでいました。
姉も年上ということで嫌なことを強制されるため、そのストレスを私への意地悪で発散していました。
両親が愛情の無い人だとは思ってません。優しい対応をしてくれることも普通にありましたし、生活環境が劣悪だったとも思わないのですが、特に母の顔色ひとつで朝から怒鳴り散らされた挙句に何度も顔を平手打ちされたり…よく「こんなに叩かなきゃならないのはお前が言うことを聞かないからだ」とも言われてました。
そんな両親を見ていたので、私は他人も皆同じなんだと思い込んでおり、暴力を振るわれないだけで、誰もが私に気に入らないことがあると嫌がらせをするし、私が困っても知らん顔するんだと思ってました。(同級生や先生にも、母と同じ雰囲気を見ていた)
もちろんそんな人ばかりではありません。とても良くしてくれる友達や先生もいました。
中学生から30歳代のときは、何とか周囲の人とうまく関わりたいと感じていて、いじめというものを受けても理不尽な嫌がらせを受けても何とかやり過ごしていましたが、45歳過ぎたあたりから、職場やプライベートでも必要以上に他人と関わるのが嫌になってきました。とにかく無理だと思うのです。
夫や子供にさえ、理解不能なことが続いて疲弊したら、全てを投げ出して消えたいとか…私がいなくなっても家族は誰も困らないんだと(事実)…
今の暮らしはとても恵まれている。私には自由がある。
深酒をしてモラハラ発言を炸裂させる夫がいてもさすがに暴力は振るわない。
子供たちは私より夫を頼りにしている。それでいいんだと私は思ってる。
父は数年前に亡くなったが、私はいまだに母から離れられてない。極力関わらないようにしている姉に母のことを全て丸投げして、私は消えてしまいたい。

長くなりました
見てくださってありがとうございました

感想1

投稿ありがとうございました。
顔色をみて、怒鳴り散らされ叩かれ「あなたが悪いからだ」と心身ともに逃げどころが無い日常、さらに痛かったり、悲しかったり惨めな思いをしている自分を身近な人が知らんふりするのが普通・・これは何重もの見えない傷となっているのではと、勝手ながらご両親への憤りを感じてしまいました。何とか周囲の人とうまく関わりたいという気持ちをエネルギーに変え日々やってこられたのかと思いますが、とにかく無理だと思ったのは自家発電装置のようなものがちゃんと痛んでくれた(オイルをささないまま動き続ける機械は無いので・・)、あなたの素直な心身の反応なのではと思いました。誰も傷つけず、向けられた言葉や態度をそのまま受け入れ、マシだからとご自身を後回しにすることが大切な生きる術だったのではと想像します。全てを投げ出し消えてしまいたいというあなたの投稿を読み、あなたはとっても疲れているので休んで欲しいとついつい言いたくなる自分がいます。
あなたにとって大切な自家発電機を、今の年齢や暮らしに合わせた装置にしていって欲しいと思いました。

感想2

「全てを投げ出したくなる」けれど、同時にそれでも投げ出さずに生きてきた、忍耐強い人の経験談なのだと感じながら読みました。耐えるか耐えないか、投げ出すか投げ出さないか、そのどちらがいいということはないと思うのですが、私は自分自身は色々なことを投げ出しながら生きてきたタイプだと思っているので、あなたが冷静に過去を振り返りつつ、いまの場所で生きていることに、まずは「お疲れ様です」と労いの言葉を伝えたくなりました。
「()」で書かれたことの中に、あなたが自分の認識を疑ったり、客観的に見ようと心がけたり、批判的に検証しようとしたり……ということを日々しているのだろうということを感じました。
幼少期から暴力や暴言、それでも守られない環境の中で、あなたはひたすら自分を抑えて耐えることで生き延びてきたのかなと思いました。それは本当に大変なことだったと思いますし、そうやって生きてきて、「何とかやり過ごす」ことも嫌になるくらい苦労してきたのだと思います。
個人的には、夫も子どもも別の存在ですから、疲れるのも嫌になるのも当然ではないかと思います。モラハラ発言があっても「自由がある」と書いてあることから、これまでの生活と比較すればあなたにとって楽な生活ではあるのかもしれません。でも、だからといって傷つきもするし、疲れもするのは自然なことだと思います。
逃げ癖があって何度もいろんなものを投げ出してきた私の立場から言うと(と、殊更書くことではないですが……)、「全てを投げ出して消えたい」と書いてありましたが、「全てを投げ出す」と「消える」の間には長い距離があるように感じています。だから、あなたが疲れてしまう全てを投げ出しても、責任を追わない場所に逃げ出しても、大丈夫なのではないかと思いました。もちろん、今まで耐えてきたあなたがそう方向転換するのもとても大変だと思いますし、それこそとても無責任なことだとは思います。でも、私はあなたには逃げる権利があると思います。逃げて、ちょっとでも安心して過ごせる場所で息を吐いたり、ゆっくりおいしい紅茶を飲んだり(もちろん、紅茶でなくても構いません)、夫や母など家族のことをまったく考えずに好きな音楽を聞いたりしてもいいと思います。あなたにはその権利があるということだけは伝えたいなと思いました。
消えたくなるほどたくさん背負って苦しい中で、あなたの気持ちを言葉にして投稿してくれてありがとうございます。

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