こえサーチ

みんなの声を集めたい こえサーチ

第38弾
ダブルマイノリティの悩み

こえサーチ第38弾「ダブルマイノリティの悩み」に寄せられたみなさんの声をまとめましたので、報告します。

今回は、別事業「カミングアウトから自己表現へ 真の社会参加創造事業」とのコラボ企画として実施しました。

2023年12月17日〜2024年1月10日に実施し、54名の方に回答していただきました。ご協力ありがとうございました。 

回答では生の声を掲載させてもらっていますが、一部、表記を修正したり、設問の趣旨に合わないものを省略したり改変している場合があります。ご理解ください。

なお、この結果を無断転載することは固く禁止いたします。

あなたとダブルマイノリティ(LGBTQと発達障がい)との関係を教えてください

「あなたとダブルマイノリティ(LGBTQと発達障がい)との関係を教えてください」と聞いたところ、「ダブルマイノリティの当事者」が19件、「発達障がいだけの当事者」が11件、「LGBTQだけの当事者」が10件、「ダブルマイノリティの友人、知人」が2件、「その他」が12件の回答がありました。

なお、「その他」は、以下の通りでした。

LGBTQ+、発達障害、解離性障害のトリプルマイノリティー
LGBTQとうつ病、PTSDの当事者(過去に発達障害と診断されていた時期があり、その期間に障害者として馬鹿にされていた)
LGBTQと精神障害、身体障害の当事者
LGBTQ当事者でHSP気質当事者
精神障害と無性愛者
発達障がいグレーゾーンかつXジェンダーのため当事者に該当するが、性自認が安定していないため、完全な当事者とは言い難いと感じ、「その他」を選択した。
反出生主義者で発達障害(診断済みADHDおよび双極性障害二型)
LGBTQや発達障がいの人を受け入れたい
分からない

ダブルマイノリティが困っていると感じることを自由に書いてください

ASDとQ(性的指向)の当事者です。障がい特性の影響で人と関わることが苦手になり、それで恋愛ができないかもしれません? でも自分ではパンセクシャルとか性別関係なく恋愛ができるような感じでもあります。そこで障がい特性の影響で、性的指向がわからないです。
LGBTQについて 以前の職場で仕事中に自分の恋愛についてしつこく何度も相手の価値観(「彼氏いないの?恋愛話聞かせてよー!」)を押し付けられながら質問されて、辛かった。
発達障がいについて ASD傾向があると診断済。生活能力がない。職場を短期離職したり、相談したり人に合わせたりすることができない。仕事を辞めて半年が過ぎた。親も何も言ってこないが絶対に私は邪魔だし困らせてる。いまは二次症状といわれているうつ状態。通院は続けているけど、父からは通院反対されてるし(医者は金とるだけって言ってた)(「何で親になんでも話せないんだ?」って父から叱られた。しんどい。)努力もできないし、なんのために今まで生きてきたんだろう、働けない働こうともしない私って何?私が働ける場所なんてないって絶望してる。
カミングアウトしてないので、いつも嘘をつかないといけないことが辛いです。疲れやすい。
たまたま伴侶が同性だっただけで、婚姻制度を利用できない。私の神経発達症と二次障害が他者との同居に極めて不適切な性質であるため、伴侶と共に暮らすことすらできない。なにより、異性愛者でないという理由だけでLGBTQに丸め込まれてしまう現状が苦しい。性愛に性別を持ち込まない平等さが、なぜか劣等として扱われる。
どこでも自分の意見が言えない。
やはり対人関係。私は同性愛者であり、ADHDを持っているのですが、ADHDの特性のひとつである「特定のものへの執着」がもちろん自分の好きな相手にもあらわれます。しかし同性同士だと、相手が過度な執着をされていることに気づきにくく、また私自身は私自身でどこからが過度な執着か分からないので、共依存のような形になる上に最終的に非常に関係が悪くなった状態で離れることになることが多いです。ですが、同性愛者であることを先にカミングアウトしてしまうと、相手が警戒し過ぎて友だちになる前に距離を置かれすぎてしまう事も多く、非常に困っています。
一人称などを使う場面が困る
共感者がいない。就労も困っている。
就職するときにパンツスーツで就活すると印象が良くないと聞いて今から不安です。あと、友達にカミングアウトするタイミングや、気を使わせてしまうことへの不安もあります。
就職の時すごく困った。スーツは着心地が悪いし生まれの性別に合わせたものしか提案されず泣きたくなった。親はLGBTにも発達障害にも理解がなく高校生で診断を受けてからも「努力不足」「気持ち悪い」と避けられ今は、ほぼ絶縁状態で自分は働いても続かずお金に困っている。後ろ盾がない不安感がある。親にカミングアウトした高校の時、幼少期から続く虐待と酷い人格否定でPTSDになり家に帰れず、学校とバイト先と公園が家みたいなものだった。ホームレスだった。友達の家に泊めてもらうか学校の先生が助けてくれてた。犯罪に巻き込まれてた所を今の彼氏が助けてくれてから、理解ある環境で不自由なく過ごせるようになった。
暑いのも寒いのも苦手で、夏に制服が半袖だと寒くて耐えられないので(エアコンが寒くてお腹が痛くなってしまう)制服が指定されているところで働くのは難しいです。また感覚過敏があるので服の質感も苦手なものがあります。帽子を被るのも苦手で、制服が指定されているととても働きにくいです。性別に違和感があるため、化粧をしなくてはいけない職種にもつけません。寒いのが苦手なので、スカートをはかなくてはいけないのも辛いので、とにかく制服が指定ではない仕事を選ぶことを優先すると工場で働くことになりました。
どこにいても話が合う人がほとんどいません。恋愛の話はできないし、女性ならではの悩みなども私にはよく分からないことが多いです。男性に守られたい、助けて欲しい、愛されたい気持ちもわからないし。子供が欲しい、結婚したい人の気持ちもわかりません。化粧品などにも興味がありませんし、だからといって男性とも共感できることがおおくあるわけではないです。
女性にモテたいとも思わないし。偉くなりたいとも思いません。
話しても誰にも分からないだろうと思っているので、基本的に自分の思っていることは話しません。
世の中の仕組みに自分のような存在がいることを想定されていないことに厭世の感がある言論がおおよそ「自分のような存在なんていない」という前提のもとに交わされるので自分は生きていてはいけないんじゃないかとよく自問してしまう
生きづらさ
断れなくてやりたくないことを押し付けられる
店員さんなど、初対面の人とは本当に話が難しい。迷惑をかけてしまって申し訳ない。相手と意思疎通が難しいので、特に初対面は大変。また、相手のことを考えるのが苦手で、友達ができにくい。せっかくできた友達も、嫌な気持ちにさせてしまう。優しいから「全然大丈夫だよ」と言ってくれるけど、自分が申し訳ない。
日常生活をしていく上で、人と話が噛み合わず辛いことがある
発達障害の人にゲイと言うと引かれ、ゲイの人に発達障害というと引かれるどうしろと。どこにも居場所がない。辛い。今A型作業所にいるが、ゲイは甘えみたいなことを指導者に言われてマイノリティに理解があると思ってた人にも批判された。しんどい。
・自分と同じ境遇の人間などいないと感じる。仮にいるとしても、自分の状況を受け入れてカミングアウトするなど、リスクを冒して積極的に求めなければ出会えないように感じる。もっと自然に街中で見かけたり、情報が得られたりするようになればいいと思う。・希望が持てない。居場所、就労、人生の選択肢、頼れる機関やサービス、メリットとデメリットの平等な比較、薬物治療や法律に関する最新の研究成果など、前向きに考えるための情報が得にくい。SNSやインターネットはネガティブな影響を避けるために制限したいが、そうすると役立つ情報にアクセスするのがより困難になると感じている。・理解の広まり方や支援の量と質が、都会と地方ではあまりに違いすぎると感じる。地元や地方での生活を望んでいても、病院やコミュニティの少なさ、福祉制度に割いてもらえそうな自治体の予算を考えると難しいと思ってしまう。・相談機関としてカウンセリングを検討しているが、費用が高額過ぎて継続できない。食費と引き換えにすることは難しい。
過集中があるため強制的に作業を止めて小休止を取らないと極度に疲れてしまうため、B型作業所ではタイマーを使う許可がおりているものの一般の単発バイトができない
仕事、居場所がない、相談しても解決しない。発達障害の正しい知識を身につけたい。偏見を感じる。自分もどう受け入れていったらいいか分からない。
人との付き合い方。人間関係が上手くいかない。
人と違うことが多すぎる
相談、生活、学校、いじめ、嫌がらせ、居場所、不登校
相談したいと思う人がいない、発達障害の当事者の会2回とhspの会1回行ったけど無職のせいか?浮いたなと感じて意味ないのか?と思ってしまいました。
発達障害のグレーゾーン。目と耳の感覚が過敏で、情報を拾いすぎてすぐ脳が疲労してしまう。そのため、定型発達の友人と遊ぶと、友人のペースに合わせてしまい、解散する頃にはぼろぼろになる。次の日にまで影響が残り、生活リズムが乱れて、心身が不調になったり、休んでしまったりする。説明しても気を遣わせてしまったり、めんどくさい人と思われるのが辛くて、我慢してしまう。
母親のお腹にいる時になったこと。それを理解なく、外出先で白い目で見られるのではないか。私も見てしまうことがある。世の中には様々な生きにくさを抱えている人がいる。その一つとして、ダブルマイノリティを学べるzoom等があれば良いです。ある女性用風俗は、LGBTQをお客様として受け入れています。また、同じ人が運営するオンラインサロンでは、LGBTQや様々な障害を持つ方がいました。そのオーナーさんは、それらの方を受け入れていました。オーナーさんは、プライベートでもLGBTQの方と遊ぶそうです。外国のように様々な障害に理解ある日本になって下さい。
本当に反省してるのにそうは見えない、いつも母親を怒らせる、
理解してくれる人が少ないこと
「女やから」「女らしく」とか、制服のズボンは女子と男子で柄が違うこと
コミュニケーションが苦手で学校で孤立することがある
トランスジェンダーの者です。おふろ入る時にすごく自己嫌悪に陥る。なんで生まれてきちゃったんだろう、こんな気持ちの悪い格好で。毎日独りで泣きます。
わかってくれない
居場所
居場所がない、毎日が苦痛、ずっと自分を作っていなければならない
好きな人いる?とか聞かれるのしんどい
性的マイノリティなのは自覚していますが、発達障害かどうかは不明です。自分では発達障害ではないかと思っていますが、精神科医にかかったわけではないので違うかもしれません。
まず第一に、理解がない!(というより、日本では相変わらず「自分と同じじゃないものは認めない」風潮なので、理解しようともしないというのが適切な表現だと思います)。同じ境遇の人が出会う場もない(少ない)ですし、法的な整備はまったくなしとほぼ同じ状況です。それは他のマイノリティも同じで、結局、日本社会は不寛容の一言に尽きると思います。
単純に人とは違うこと、またそれが理解されにくいことに悩むだろうと思う。
面接の場で困った顔されます 制度がないって言われたことが沢山
学校、家族のサポート
誰にも言えない辛さがあること
・そもそも生きづらさが大きい・生きている感覚がしない・相談に専門知識が必要とされることが多い(特に解離性障害)・普通の人と同じように学べない、働けない・記憶があてにならないことが多い・言葉の定義が家族と違っていたりして口論になる
ADHDで双極性障害のある私の遺伝子をとにかく残したくないのに、子供がいる、あるいは子供を産む前提で周囲の人から接されるのがつらい。専業主婦だが満足な家事ができない。旦那には馬鹿にされる日々。子供がいて当たり前という同調圧力がきつい。子宮疾患で手術を受けたことがあるが子供を持つことに消極的だと伝えるとあからさまに医者から嫌な態度をとられた。LGBTQへの理解は少しずつ進んでいるが反出生主義者はまだ肩身が狭い。私は他人に押し付けるつもりはないのでそっとしておいてほしい。そういう主義の人もいるんだと知ってほしい。
LGBTQ(発達障害)だから、とひとくくりにされること。どちらも全く違う毛色の問題や話なので、何でも一緒くたにされるとそれぞれの当事者がまた違った悩みをさらに抱えるだろうし、個人的には、LGBTQ(発達障害)の自己認知をしたばかりの方が「私は○○だから△△にも当てはまるのかな……」と無理に型に当てはめて考えるようになるのは避けた方がいいと思う。
LGBTQであることによって恋愛のハードルが上がっていると思うが、発達障がいの人はコミュニケーションが苦手なことが多いため、この要素が加わることによってさらに恋愛のハードルが上がっているのではないかと思う。また、人によっては障害年金等の福祉支援が無ければ生活出来ない人もいるのではないかと思う。そのような経済的な理由からパートナーと同棲して暮らすことを諦めている人もいるのではないかと思う。
ただ、自分自身はダブルマイノリティ特有の問題で困っているというよりは、「LGBTQ」と「発達障がい」それぞれの問題が重なってより生きづらさを感じているように思う。ダブルマイノリティによって引き起こされている問題が何かあるか考えてみたが、パッと思い浮かばなかった。
家族にも同僚にもLGBTQであることを言えないし、恋愛結婚の話をされるのが苦痛。HSP気質のためその事を考え続けてしまう。
共感のしづらさ。
自分の価値観や判断が関係しているのか、周りに理解され生きづらさの解消に至るのか
周囲と違うことや偏見、皆と同じく生きられない
相談しようにも、交友関係を築こうにもどんな場面においてもLGBTQと障害というハードルがついて回って健常者なら相手してもらえることでも相手にしてもらえなくなる。
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