経験談

生きづらさを感じる人が語る 経験談

経験談はそれぞれの投稿者の個人的な価値観や感じ方をそのまま掲載しています。一部、リアリティのある描写や強い価値観が含まれるため、読む人にとっては負担等を感じる場合もあります。各自の判断で閲覧してもらえるようにお願いします。

もうひとつの現実がこわれちゃった

日本にいるみんなへ。みんなには感謝してるの。国公立大学に進学できたのも、今交換留学しているのも、みんなのおかげだよ。
高校生のとき、勉強すればするほどかわいい女の子が育つって設定で勉強したら頑張れるかな、なんて思ってみんなのことを作ってからさ、今はみんなオリキャラ以上の存在になってくれたね。みんなの絵をネットに投稿してみたらさ、3年半以上の付き合いになるネッ友もできたよね。あたし、リアルではぼっちでさ、中学校とか高校時代から関わりを続けているような人なんていないからさ、誰よりも長い付き合いになるんだよ。びっくりだね。
でもこれだけ付き合っているとさ、あたしの人付き合いの下手さが露出しちゃったなぁ。そのネッ友がさ、好きなゲームをすすめてくれたの。やってみることにしたわ。そしてゲームの中のキャラクターに、自分と創作の付き合い方を否定されるようなこと、たくさん言われて、トラウマになっちゃった。なんでゲームにわたしが否定されなきゃいけないの。でも人の好きなものを悪く言うのはよくないと思ったから、さいしょは黙ってたの。そこで素直に、ごめん、このゲームは自分に合わないって言って辞めればよかった。頑張って耐えてストーリーをクリアしちゃった。その頃には溜め込んだストレスが限界になって、ネッ友の前で爆発させちゃった。だんだん好きだったネッ友の創作も、いつかわたしのことを傷つけるんじゃないかって思ってきちゃって、純粋に楽しめなくなった。ネッ友はもう自分のせいで人が傷つくところを見たくないって言って、自分のことを何も話さないようになったわ。ごめんね。
ごめんだけど傷はかなり大きくて、はじめてできちゃった創作との関係性の傷、それでも創作と離れられないわたし、創作のこと考えるたびに情緒が不安定になって、何カ月も乗り越えられなくて、ちょっと現実にも支障が出てくるようになっちゃったから、さすがに親に相談してみたの。あー、感情移入しちゃったんだねー(笑)だって。そんな軽いものじゃないのに。でもうまく話せる気がしないし話したところで理解がもらえる気もしない。
あたしが最初から、最初っていうのは本当に物心ついたばかりのときから、頭の中に友達がいるって評判で、自分にしか通じない言語を作って、現実の友達を作らないような子供じゃなければよかった。友達を作る方法なんか知らないまま大きくなっちゃった。クラスで隣の人と話す?とっくにやったよ。とっくにやって、誰もかれも私じゃない別の人ともっと仲良くなって、私は一人になるの。小さい頃に経験するべきだった人間関係のあれこれが欠けているから、ちょっとしたことで必要以上に傷つくし、部活に入ってもすぐに合わない気がして辞めてしまうし、だからずっと、ここには書いていない小中のころももちろんだけど創作の世界に籠るし、創作の世界はちょっとでも傷つけられたら壊れるような繊細なものになっちゃった。創作のみんなは大好きだし、創作活動自体は否定するものではないと思うけれど、もう少し健全にできたら良かったね!
親も理解がないって分かったし、一番長い付き合いのネッ友との関係の間にも、安心を見いだせなくなっているし、創作との付き合いは気分の沈みを伴うし、将来まともに社会人できる気がしなくて不安になる。痛いのは怖いから極端なことをする勇気はないけれど、毎日、自分が風になるようにふっと消えられたらと思うの。交換留学って母校との様々な約束と責任のうえで成り立っているから、本当は生活に支障が出ているけれど、今もこんなこと書いてないで勉強するべきだよなぁ。単位は落とさないようにしないと。自分の妄想がどうこうなんて言い訳にならないから。
うん、とにかくもうこういうことを考えるのは日本に帰ってからにしよう。日本に帰ってから改めて向き合おう。こっちではしっかり留学生としての責任を果たそう。余計な気持ちは全部日本に「私だと思ってね」って言っておいてきたぬいぐるみの中へ。と決意してやろうとしたけれど、それでもなんだかうまくいかなくて私の体は動かなくて。きちんと仕事も日常に必要なこともできる人格を作って入れ替わるイメージでなんとかやっています。こんなことも親には言えない。色々な意味で嫌がられるだろうな。筋トレをするとか、マインドフルネスとか、ちょっとでも精神に良さそうなことをしようと思って、別人格にしてもらっている。素の自分じゃずっと座りこんでやるべきことをやらずに色々考え込んだりぼーっとしたりしちゃうから。これってなんかおかしいよね。
とにかく誰でも何でもいいからあたしを安心させてほしい……どうしたら自分は安心できるのだろう。分からない。みんなの意見も聞きたい……ってみんな私が先に日本に返したんだね。考えだしたらキリがないし、答えがあるかも分からないし、とりあえず努力して少しでもいい成績を取れれば一時的な安心は得られるって分かるし、それが学生の仕事だから。ここに書き込んだってことで消えたい気分も一旦日本に送られました。

うーん我ながら
子供を留学させられる財力と人格のある親の元で大きな不自由なく育った奴が何言ってんだって思われそう

感想1

あなたが心を許しているみんなに宛てて書いた手紙を読ませていただきました。きっと、みなさんは日本に返された時はびっくりしただろうと思いますし、あなたと離れて大丈夫かな?という不安もあったのではないかなあと想像するのですが、あなたの決意を尊重し、今でもあなたを応援しているだろうなとそう確かに感じます。

元々苦手な人間関係、海外でだともっと大変な思いをされている様子も伝わってきました。頑張りたいのにうまく行かなかったり、消えたい気分の時もあるくらい、いっぱいいっぱいなんだと感じます。創作もして欲しいなあと思うのだけれど、辛いことを思い出して不安定になってしまうのも苦しいから、人格を入れ替えて日々頑張っているのかなあと思いました。

親御さんに、あなたが言葉以上に感じていることや辛いことを、軽く扱われるのは嫌だなあ、と素直に思いました。そんな軽い話じゃないんだよって間に入りたいくらいだけれど、言葉って感じてることや考えていることのほんの一部しか表現できないもので、あなたの頭の中を丸ごと見せられたらいいのにと思います。

自分にしか通じない言語をつくれたこと、たくさんのかわいい子を生み出してきたこと、私は大切にして欲しいなと思いました。もしかしたら学校では、家族には理解してもらえないことだったのかもしれない。それでも広いネットの世界で仲間がいて、あなたのアイデンティティが証明できて肯定されて、それはとても特別なことだと思います。

あなたもいうように、創作は否定するものじゃない。わたしも本当にそう思います。もう少し健全にできたらよかった、と続けて書いてくれましたが、そこがあなたの賢さでもあり辛さでもあるのかなと、切ない気持ちになりました。あなたはあなたのままでいて欲しいのに、なんでリアルだとそううまく行かないのかなあ。

安心の答え、みんなならどんな風に答えるのかわたしも聞いてみたいです。あと、なんで人は不安になるのかもよかったら聞いてみたいな。投稿ありがとうございました。

感想2

文体の軽やかさの影に、長い時間をかけて積み重ねられてきたさまざまな悲しさや辛さを受け取りながら読みました。どこかさっぱりとした言葉遣いは、あなたが実生活に支障を出さないように、そして周囲の人との衝突を生まないように、どうにか客観と主観の折り合いをつけて生き延びてきたことの表れであるように感じました。その点で、創作活動はきっと主観を全面に出せる懐の深さがあり、誰かのためにやるのではなく自分のために向き合える、救いのような存在だったのではないかと想像しました。それがゲームという形で、悪意はないにせよ否定されてしまったことは、自分の中で大切に守ってきた領域が崩されてしまったような、そんな衝撃だったのかなと思います。創作が思うようにできなくなったことで、それまで多少なりあった安心感も同時に薄れていってしまった感じなのでしょうか…(それ以前から、安心を感じることは難しかったのかもしれませんが)。

安心ってどこからくるんだろう?と私も考えてみたのですが、(正しいかはさておき、自分の中でも少なからずそういう部分があるなという意味で)「人と同じ(近い)」みたいな例は1つありそうだなと思いました。「自分だけじゃない」と思える、「共感する」みたいな言い方も出来そうです。あなたが他者に対して感じてきた中には「人と自分は違う」という思いがありそうで、それが安心感を持つ難しさになっているのかなと感じました。一方で、「他者と同じにする」という考え方と、「創作」という概念、そしてあなたが持つ「あなたらしさ」のようなものは、もしかするとすんなりとは相容れないのかもしれないと思いました。むしろ私には、相容れないことがあなたらしさなのかなという印象があるので、他の安心の得方を模索してみたい気持ちになりました。親やネッ友と心の距離が離れた不安感もふまえて、「自分と誰かとの関係性・気持ちのやりとり」みたいな部分に少しヒントがあるように思いました。
答えのようなものは持ち合わせていないのですが、何よりもあなたの言葉を今回届けてくれてよかったと思うし、こうした他者とのフラットな関わりが小さな安心の積み重ねになっていくといいなと、勝手ながらそう感じています。

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