経験談

生きづらさを感じる人が語る 経験談

経験談はそれぞれの投稿者の個人的な価値観や感じ方をそのまま掲載しています。一部、リアリティのある描写や強い価値観が含まれるため、読む人にとっては負担等を感じる場合もあります。各自の判断で閲覧してもらえるようにお願いします。

キャラじゃない

 東京に住む17歳の高校生です。時々無性に「ここから消えてしまいたい」「いなくなりたい」と思うことが多々あります。

 私はよく友達に「明るくて元気」「悩み事がなさそう」とよく言われます。両親も人に私のことを初めに話すときまず「明るくて元気」と私のことを形容します。そこしかほめるところがないと言われてしまえばそうなのかもしれません。そうだとしても、そう言われることは嬉しいです。でも、本当の私はかなり卑屈でネガティブ思考が常にあるような人です。いつも周囲の人間に嫌われたらどうしようと考えています。全然そんな評価されるような人間じゃないのに、と思います。周囲に決定付られたキャラクターと本当の自分のギャップがありすぎることが悩みです。

 最初に書いた「ここから消えてしまいたい」「いなくなりたい」と思うことは日常生活を送る上で何度かあるのですが、そう思う出来事の一つで、日常生活で、私の後ろで同じ学校の生徒のグループの笑い声が聞こえると、もしかして、自分のことを見て笑ってるんじゃないかと思って、どうもビクビクして、「ここから逃げ出したい」「消えてしまいたい」と思ってしまいます。そのことを母に相談したら「自意識過剰だ」「考えすぎ」だと言われてしまいました。私がこう考える理由は、一年ほど前に好きなキャラクターのキーホルダーを学校の鞄につけていたら、知らないうちの学校の生徒(多分、先輩)に「あの子、アニメ好きなんだね」というような内容で明らかに自分のことを指してクスクスと笑われたり、英語の授業で英語の発音がおかしいと同級生に何度もからかわれてからだと思います。

 もう一つは、母と話していると、たまに自分のことを全否定される時があります。

 昔、私の入っている部活での話をしたら「つまらなそう」と言われた時、心臓の音がバクバクと異様なほど煩くなり、頭がチカチカして目眩のような感覚がありました。そういう時、無性に「ここから消えたい!」「この場から逃げたい!」と思います。母に叱られたり、自分のことの一部分でも全否定されたりすると、息の仕方を忘れたかのようになります。そうすると次第に頭の中に「消えたい」「逃げたい」という言葉で頭が一杯になります。

 母はうだうだ悩んでいるような卑屈でネガティブな私のような種類の人間が嫌いです。小さい時から、弱っているところを他人には見せてはいけないと教えられてきました。余談ですが、母も「悩み事がなさそう」と良く言われるそうです。しかし、私と決定的に違うのは、母は「悩み事がなさそう」という周囲の評価を喜ばしく思っていることです。

 なので、母は、私がネガティブな思考になっていると一刀両断します。一度、人間関係のことで長ったらしく母に相談したら「そういうのめんどうくさいからやめた方がいい」と言われて、嫌なことがあってもすぐ前向きな思考になるようにどうにか直そうとしているのですが、中々直りません。

 友達にはこういう類の悩みはなんだか怖くて話せません。私は「明るくて元気」で「悩み事がなさそう」な人なのに、「いなくなりたい」と考えていることとか、こんなうだうだどうしようもないことをずっと考えているなんて知られて嫌われてしまうことが怖いです。友人に幻滅されたくないんだと思います。それに、母のことに触れようと思うと、「母は私のために尽くしてくれているのに愚痴なんて」と罪悪感?がちらついて、話せません。それと、周囲の友人は私は家族仲がいいと思っている(間違ってはいませんが)ので「こんなこと話したら母と仲悪いイメージがついてしまう」と余計に思ってしまいます。

 気軽に親の悪口やら日々の愚痴をSNSで呟ける友人が羨ましいです。自分も呟いてみればいいのですが、なんだか妙に緊張して打てません。友人に見られると思うとダメでした。SNSは友人としか繋がっていないアカウント以外に、フォローフォロワー0人の完全鍵垢があるのですが、そこでは結構日々の愚痴を書いて、ガス抜きしています。だけど、最近、「こんな嫌なこと思うなんて私は最低だ」と思うようになってきて、そのアカウントにもいけなくなりました。

 母のことは大好きです。でも、母が私のことを否定してくる時は、苦手です。母は私のことを思って言ってくれているのでしょうが、母に全否定されるととても辛いです。母の言葉が頭にこびりついて離れず、悲しくて悔しくて、一人で泣いたことも何度もあります。苦しいです。でも、母のことは誰にも相談したことがありません。そもそも友人に上記の通りこういう類の悩み事を相談したことがほぼ無く、私のネガティブな悩みは全て母に相談していたからです。父に相談する手もありますが、父と母は仲が悪く、こんなこと言ったら「(私が)こんなことを言っていたぞ!」と母に告げ口されて大惨事になる予感しかしません。ふと母のこととなると、誰にも話せないことに気づきました。

 すみません。だいぶ話が逸れてしまいました。


 上記のように、生きていて、「いなくなりたい」と思うことが多々あります。でも死にたいわけじゃないんです。死ぬのは怖いです。でも無性この場から消えたい、逃げたいと思うんです。自分でもこの感情が良くわかりません。生きづらいです。それに、自分の存在価値がよくわかりません。学校がある時、登校中は、横断歩道で信号を待っている時、「もしここで車に轢かれて死んでしまったら両親や友人は悲しんでくれるのだろうか」「最初は悲しんでくれたとしても、一週間ぐらい経ったら私なんて元からいなかったみたいにすっかりと忘れてしまうのでは」とずっと思っていました。友人のうちの誰かに全て思いの丈をぶちまけてみたいですが、こんな面倒くさい卑屈な性格の自分が友人に受け止めてもらえるとは思えません。

 学校が始まって、登校中や休み時間の時、やっぱり後ろから他人の笑い声が聞こえると、今、自分のことで笑っているのではないか?と思うクセが再発しました。それに、苦手な同級生と今年クラスが一緒になってしまい、しかも隣の席で、とてもしんどいです。その子は、クラスのリーダー格的存在で、クラスを支配している空気があります。昔、その子に目をつけられて、自分の悪口を目の前で言われてから、その子が苦手です。苦手というか大嫌いです。もう2度とそんな目にあいたくなくて、必死にその子の機嫌を伺っています。もうすぐ、分散登校が減って、ますます学校に拘束される時間が増えると、その子と話さなくてはいけない時間が増えると思うと、嫌になってきます。

 消えたいなんて思いたくないのに、思ってしまう自分が嫌いです。

 周囲のご機嫌を伺って生きている自分が嫌いです。

 悩み事一つ友達に言えない自分が嫌いです。

 変わりたいと思うのに変われない自分が嫌いです。

私は大学生になって、社会人になっても、ずっとこの先も、この調子でいるのでしょうか。

自分の書き出したいことを書いていたら、ごちゃごちゃになってしまいました。支離滅裂な文章ですみませんでした。お忙しい中失礼しました。

感想1

 経験談の投稿ありがとうございます。お母さんから傷つけられないように、また、クラスの人に目を付けられないように、明るくふるまっているのですね。0フォロー0フォロワーのアカウントでも自分を責めてしまうということは、「弱みを見せてはいけない」「明るくふるまうべき」のような価値観が、それだけあなたに影響を与えているのだなと思いました。

 もともとはお母さんが強いてきた価値観が、いつの間にかあなたの中に居ついてしまったのかなと想像しています。あなた自身の意思で決めた生き方でもないのに、それを押し付けられるのは、なんだかなと感じています。弱みを見せる生き方をした上で、あえて弱みを見せない生き方を選んでいるのなら公平感がありますが、きっとそうではないと思います。

 評価されるキャラと本当のキャラが違うと、本当の自分を評価してもらう機会は少なくなります。なので、今から本当の自分そのままのキャラで過ごすことには、とても恐怖を感じるのではと推察します。すでに本当の自分(のキャラ)がわからなくなっていても、不思議ではありません。それに、つくっているキャラがお母さんの望むような評価を受けていると、キャラづくりをやめたくてもやめられなくなっていませんか?

 弱みを見せる、だれかに負の感情を持つ、消えたいなどは自然な行為・感情だと私は思います。でも、きっとそれがうまく発信できないような環境にいるのではないですか?母親さんや今のクラスの人たちから一時的でも長期的でも離れれば、また違った生き方を選択できる可能性がありそうだなと勝手に推測しています。ツイッターや死にトリ、学校の先生などで話せそうなところから、話せるだけの気持ちを発信してみるのはどうかなと思いました。

感想2

 経験談を送ってくださりありがとうございます。タイトルに表れているようにも感じましたが、本当の自分は周りの評価とは違うと思っている(分かっている?)からこそ、周りに見せていたり評価されている自分と本当の自分とのギャップに違和感を抱いてしまうし苦しくなるよなと、私も似たようなところがあるので共感しながら文章を読ませていただきました。

 身近な存在(お母さん)に自分自身を否定されることが多いと、相手の機嫌を伺ったり感じていることを素直に相手に伝えることが怖くなってしまうのは無理ないと思います。これは私の想像でしかないですが、お父さんとお母さんの仲が悪いとのことだったので普段から二人の仲を取り持つことも多いのではないでしょうか。不穏な空気やマイナスな感情に過敏になっているのではないかなと思いました。(あなたが悪いということではないですよ)

 あなたは自分の気持ちを正直にハッキリと表現できる力がある人(今は誰かに発信することができない環境にいるのだとは思いますが)だと私は感じたので、難しいかもしれませんがお母さんの価値観の押し付けや周りからの評価に呑み込まれることなく、“自分の思い”を持ち続けていってほしいなと思いました。

お返事1

感想へのお返事

【感想1について】
 私の感情や今の状況を、簡潔に、わかりやすくまとめてくださって、ありがとうございます。その通りです。ここ数年、母や周囲に嫌われる恐怖をずっと抱えていて、今更このキャラを変えるわけにはいかないと思う自分がいるのも確かです。
 「もともとはお母さんが強いてきた価値観が、いつの間にかあなたの中に居ついてしまった」「あなた自身の意思で決めた生き方でもないのに、それを押し付けられるのは、なんだかなと感じています。」という言葉が胸にストンと落ちました。幼い頃から、母の教えは絶対だったし、守らないなんてあり得ないとずっと思っていました。私は母が正義だと思っていて、母の言う通りにしたら上手く行くと思ってました。だけど、母の価値観、教えを否定しても良いのか、という選択肢があったのかと思うと、なんだか晴れやかな気持ちです。
 「弱みを見せる、だれかに負の感情を持つ、消えたいなどは自然な行為・感情だと私は思います。」と言う文章を読んで、良かった、(言い方が悪いですが)こう思うのは、私だけがおかしいんじゃなかった、と心の底からホッとしました。
おっしゃっている通り、自分が今いる場所は、気持ちをうまく発信できるような環境じゃないと思います。感想を読んでいて、思い出したのですが、昔、母親に凄く悲しい発言(脳が傷つけないようにしてくれたのか私の頭が悪すぎるのか今となっては何を言われたのか全く思い出せない)をされて、あまりの辛さに耐えられず泣きながら友達にその母親の話を吐露したら、内容が重苦しすぎたのか空気が悪く、気まずくなってしまったことがあって、「ああ、友達にこういう母の話をするのはやめよう」と思ったことをふと思い出しました。
 こんなことで友達には言いにくいなとやっぱり思います。私は、母方の祖母と仲が良いのですが、やはり母の母ですので、ちょっと母のことを相談するのは気まずいです。
 学校の先生などに、とのことですが、学校の先生は苦手な先生が多いので、あまりこの事は話せそうにないなと思いました。学校にはカウンセラーの方がいるのですが、昔、カウンセラーの方に話を聞きに行った同級生がいたのですが「あの子カウンセラーの人に話聞きに行ったって、何かあったのかな」と小さい学校なので同級生間でその子の噂が広がってしまったことがあり、あまり利用したくないなと思ってしまいます。色々、選択肢を考えてくれたのに、ごめんなさい。
クラスメイトと母と離れる件ですが、多分ですが高校を卒業したら友達以外のクラスメイトとは多分自然消滅する気がします。(余談なのですが経験談を送った後に色々疲れてしまいクラスメイトとほぼ繋がっているインスタグラムを消してしまいました。)
 そして、大学生になったら、多分一人暮らしする予定なので、そうなったら両親とは離れる機会があります。と言っても、まだ確定ではなく、母には「あなたみたいなのができるわけがない」と相変わらず厳しく言われていますので…まだわからないのですが。でも、このお話を聞いて、やっぱり一人暮らししてみたいなと思いました。何もできない私ですが、いつか独り立ちして、友達に本当の自分を話して、少しでいいから好きになってもらえたらいいなと、思いました。
感想ありがとうございました。

【感想2について】
 すごく共感、肯定していただいて、なんだか恐れ多い気分です。
 両親のせいで、不穏な空気やマイナスな感情に対して過敏との感想をいただいて、そうかもしれないなと思いました。ご想像の通り、幼い頃から両親の不穏な空気を感じて子供ながらに一生懸命に2人の仲を取り持っていたような気がします。(あまり成功した試しはありませんが…)余談ですが、数年前、旅行先で両親が大喧嘩した時、帰りの新幹線でだんまりを決め込む両親に対して、ずっと私がくだらない何気ない話をしていました。全然盛り上がらず、お通夜みたいな空気でしたが…。
 「あなたは自分の気持ちを正直にハッキリと表現できる力がある人」と書いていただきましたが、そんな事は初めて言われました。そう言っていただき、凄く嬉しかったです。日記を書いているので、もしかしたら、そこから培ったのかなあと勝手に考えました。「お母さんの価値観の押し付けや周りからの評価に呑み込まれることなく、“自分の思い”を持ち続けていってほしいなと思いました。」この言葉を見て、母や周りとは違う自分の思いを持っていていいんだ、と嬉しくて嬉しくて感動しました。今まで母と違う考えはいけないと思っていました。私ずっとこう肯定されたかったような気がします。この言葉をずっと心の中に覚えておこうと思いました。感想ありがとうございました。

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