経験談

生きづらさを感じる人が語る 経験談

経験談はそれぞれの投稿者の個人的な価値観や感じ方をそのまま掲載しています。一部、リアリティのある描写や強い価値観が含まれるため、読む人にとっては負担等を感じる場合もあります。各自の判断で閲覧してもらえるようにお願いします。

幼い頃の私へ

幼い頃の私へ

この世の中で「平均」と定義されてる事柄の何もかもから下回る形で生まれて来てしまいましたね。
勉強も苦手。ジッと座ってる事が出来ない。暗算も出来ない。手先が不器用過ぎて、真面目に綺麗に字を書こうとしても、どうしても歪んでしまったり枠からはみ出てしまったり、罫線通りに真っ直ぐに書けない。空間認識能力が無さ過ぎてしょっちゅう色んな所に頭や腕、膝をぶつけてたり、転けて泣いてしまったり。
もちろん、運動も苦手で走るのも遅いし、球技が苦手。ボールを蹴ったり投げる事さえ出来ない。
音楽もダメ。音痴だし、リズム通りに身体が動かない。ピアノを習っても、手先が不器用過ぎて指がマトモに動かない。
絵も下手くそ。塗り絵は枠からはみ出るし、いつまで経っても人間を上手く描けない。

そんな不出来なあなたを見て、家族や教師、友達などの周囲の人間は酷く落胆して、あなたを酷く叱るでしょう。晒すでしょう。貶すでしょう。殴るでしょう。蹴るでしょう。虐めるでしょう。

「産まなきゃ良かった」

とお母さんから言われるでしょう。

そして、あなた自身も

「生まれてこなければ良かった」

と思うでしょう。

普通の人より遥かに劣っている事、周りの人が当たり前に出来る事が出来ない事。仲の良かった友達が数分だけ時間をかければ出来る事が、何時間も時間をかけなきゃ出来ない事。
その事に、あなたは物心ついた頃に気付くでしょう。

その時に、その時代に、今の時代のように発達障害の理解が深かったら、お母さんが娘の障害をきちんと受け入れる覚悟があったなら、正しい知識があったなら、きちんと医師に診断してもらい適切な療育を受け、大人になる頃には今より遥かに生き易くなっていたと思います。

あなたの得意な事が見つかったかもしれない。
他人に誇れるような、何かを見つけられたかもしれない。

あなたがあなた自身を愛せるようになったかもしれない。

でも、そうはならなかった。

だからこの話はお終いなんです。

あなたは大人になるまでの、三十数年間、ずっと苦しみ続けます。
他人より劣った自分を愛せないし、自分より優れた他人が嫌いになります。

世界中の人間を愛せなくなります。

そんなあなたを誰も好きになりません。愛しません。ずっと孤独に生きます。

だから、そうならないように、どうか、他人と競おうなどと思わないで下さい。
身の程をわきまえて下さい。
他人に自分を理解してもらおうと、喚き嘆かないで下さい。諦めてひっそりと生きてください。
何かやろうとしたなら、一人でやり遂げて下さい。
他人の横やりは無視して下さい。どうせ張り合っても勝てませんから。

何をしてもダメなあなたは、絶対に他人と比べてはダメです。

お願いです。

この先、何十年も続く苦しみや挫折の経験を、残さないで下さい

お願いします。

感想1

投稿ありがとうございます。
あなたが書いている相手である幼い頃のあなたではない私が読んでいいのかな、と思いつつ読んで、感想を書いています。あなたの文章はなんだかすごく心にするする入ってくるような言葉だと思いました。その読みやすさはもしかするとあなたが昔のあなたに向けているからかもしれませんし、あるいは気持ちをつとめて抑えているところもあるのかな?と想像しました。
「その時に、その時代に、今の時代のように発達障害の理解が深かったら、」という言葉から始まる段落で書かれていることの他にも、「自己責任論を重視しない世の中であれば」「発達障害に限らず、また診断の有無などとは関係なく、個人の違いが当然だということが知られていれば」「違いによって(そして多数派であるかどうかによって)暮らしやすさが変わらない、人権が守られた世の中であれば」なども考えてしまいました。
「でも、そうはならなかった。」とその次の文は、ある漫画からの引用かな?と思いました。(もし違ったらすみません)そうだとしたら、その漫画と違うのは、「そうはならなかった」と語る人が、もう死んでしまった子どもたちではない第三者の大人ではなく、あなた自身だということかなと思いました。
私自身も発達障害で周りの人ができていることを努力してもできず、死にたいと思いながら生きてきたため、そして30代で小さい頃には気づかれず診断がつかなかったという共通点もあり、(勝手に重ねるのもおかしいとも思いつつ)共感しながら読みました。
あなたが幼い自分にかけている言葉の中で「他人と競おうなどと思わないで下さい」という部分については、たしかに競争をする必要はないし、する必要のない社会であるべきだと思いました。ただ「絶対に他人と比べてはダメです。」と幼い自分に伝えたい気持ちがあるということから、自分の中ではそうしなければもう少し楽なのに、比べずにいることも難しい、苦しい…という状況があるのかなと想像しました。幼いあなたとは別に、今のあなたのことももっと聞いてみたいと思いました。

あなたがこれまでに受けてきたことにすごく悔しい思いをしました。でも、それも「第三者」だからの感じ方かもしれませんね…。あなたの生活の中では、言われてきたこと、受けてきた暴力はただ現実であり、それを回避することなど一人でやりようがなかったとしても当然だと思います。ただ、第三者の一人としての私の感じ方としては「この話はお終い」と思う必要はないのではないか、とも思いました。でも未確定な未来に、なにかプラスの変化が訪れるとはイメージできない「今」があるのかなと思います。あるいは、希望を持ったり、期待をすること自体が苦痛な賭けのようだと感じることもあるのかもしれません。
私も未来のことはわからないし「今」が苦痛であることも多いのですが、あなたにとっての今の中で、少しでも楽な時間が増えるといいなと思っています。

感想2

過去の自分あてに書いた手紙というスタイルで、読み手の私に宛てたものではないはずなのですが、読んだ私の中に深く入り込んできました。何でだろうと考えると、あなたの強い実感が込められているから、それを感じ取ったのかもしれないと考えています。そして、どうしてこんなに世の中は一方的な尺度で比較することが多いのだろうか、そしてその安直な比較が誰かの人生にこんなにも大きな影響を与えるのだと、改めて感じました。
背が高い人と低い人がいるように、一定の尺度で比較したときに順番がつくことは事実としてはよくあることで、その順番や比較そのものに意味はないと私は思います。ただ、私たちが生きる社会では特定の尺度がなぜか重要視される傾向があり、それによって優れた人と劣った人というラベリングをすることがあります。例えば、あなたの書いてくれた「勉強」「運動」「音楽」「絵」はいずれも学校で成績を付けられる尺度です。それらは、一つの尺度に過ぎないのですが、それが全てのように扱われることに私は疑問を感じます。
あなた自身も最後の方で「得意なこと」や「他人に誇れること」と書いたように、誰にでもその人なりの得意なことや誇れることがあると私は信じています。それは、他の人と比較してたいしたことがなくても、その人なりに興味を持ったり、楽しめたりすることかもしれません。また、人のスキルや興味関心も実に幅広く多様なのでそのたくさんあるものの中には他の人と比べても得意なこともあるかもしれません。どんなことでも、自分なりに誇れることはあるだろうし、それを見つけられるように人が育つ社会になる方が誰もが生きやすいと思います。でも、残念なことにそうではないのが現実です。その現実を嫌というほど思い知ったからこそ、あなたは過去の自分にこのように語りかけたのだろうと想像しています。
私がもっとも印象的だったのはあなたが幼い頃のあなたを一方的に評価せず、否定せずに受け入れて、敬意をもって呼び掛けているように感じたことです。周囲に嫌というほど否定され、暴力や抑圧を受けたであろうにもかかわらず、あなた自身はあなたを否定することなく、実態を伝え、その上で心がけについて助言のような呼びかけをしています。その呼びかけは幼い頃の私ではなく、今の自分自身に言い聞かせているようにも思いました。
私はその呼びかけに対して、一つだけ明確に伝えたいことがありました。あなたの「他人に自分を理解してもらおうと、喚き嘆かないで下さい。諦めてひっそりと生きてください。
何かやろうとしたなら、一人でやり遂げて下さい。」に対して、私はあなたを理解したいと思いましたし、諦めずにつながってほしいと願っています。それはぜひお伝えしたく感想を書いています。あなたがこうして死にトリに経験談を送ってくれたのは、理解してほしい、誰かに知ってほしい、そして誰かと支え合いたいという願いがあるからだと思っています。余計なお世話や解釈であったら申し訳ないです。でも、私はそう思ったので、伝えました。
これからも、書きたい時にはまた書いて送ってください。私たちは待っています。

お返事1

感想ありがとうございました。
お察しの通り、とある漫画の引用です。
自分自身が被虐児ですので、あの子供達に感情移入する場面が多々ありました。
私自身は臆病で度胸もない人間でしたので、非行に走る事も他人に対して攻撃出来なかったですが、もしかしたら、あの子供達のように他人に危害を加える人間になってたかもしれませんでした。その位、当時は追い詰められてました。
色々諦めがついた今でも、たまにその追い詰められた感覚になります。

ありがとうございました

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