経験談

生きづらさを感じる人が語る 経験談

経験談はそれぞれの投稿者の個人的な価値観や感じ方をそのまま掲載しています。一部、リアリティのある描写や強い価値観が含まれるため、読む人にとっては負担等を感じる場合もあります。各自の判断で閲覧してもらえるようにお願いします。

避妊の失敗作と言われて

高校の部活の顧問と雑談していて、3人兄弟の1番下で上とは15歳と13歳離れていると話をした時、
 顧問の口から冗談混じりに出たのが「避妊の失敗作」という言葉でした。その時は笑って回避しましたが、その後の人生はその言葉に苦しめられ続ける事になります。
 幼少期、怒鳴ってばかりの祖母と泣いてばかりの母、無関心な父、荒れている上の兄弟の顔色ばかり伺い、家の中で唯一優しかった祖父。
 そんな祖父が私の高校入学と時を同じくして亡くなり、タイミング悪く、顧問からの一言は祖父が亡くなったばかりの頃の発言でした。
 それから私の私生活は荒れて、成績優良生と素行不良の2面性を持つようになり、成績を下げて自分の価値がなくなる恐怖と誰も頼れず荒んでいく心と葛藤し、疲弊しました。
 大学卒業時、ちょうど東日本大震災だったために内定取り消しになり、もともと薄かった自尊心はゼロになり、職を転々とする事になります。
 そして、30歳で愛犬の死を機に自殺を図る事になりました。一命をとりとめ、精神科閉鎖病棟に3ヶ月入院。
 退院後に出会った主人と結婚し、助けられながら、少しずつ回復。今は日々悩みながらもどうにか生活しています。
 それでも、たまに頭をよぎる部活顧問の言葉。
今の若い子には同じ思いはさせたくない。悩みに寄り添ってくれる大人が1人でもいますように。

感想1

読ませていただきました。高校生の頃の部活の顧問の言葉。それがどれほどその子(高校生の頃のあなた)を傷つけるものだったか。想像するといたたまれません。自分の存在意義のような土台となる感覚を傷つけるような言葉になり、その後の人生にも大きく影響を与えてのではないかと思います。そういう土台が揺らぐことがどれほど大変なことか、先生には想像もできないのではないかと思ってしまいます。そういう土台がぐらぐらとしている状態で、震災や大切な存在の死などの出来事は、本当に孤独で辛い経験だったのではないでしょうか。私は文章を読みながら救いが無いような苦しい気持ちにもなりました。しかし一方で、入院も経ながら今は夫さんとの出会いを経て回復にも向かっていらっしゃるとのこと。よかったと思いました。まだきっと大変なことはあるのではないかとも想像しますが、それでも、前を向いてらっしゃる感じが伝わってきました。それはあまり周りからは見えづらいかもしれませんが、とてもすごいことだと思います。今回の経験談を読ませてもらい、改めて家庭の中の問題が家庭だけの責任にされていることが問題だと思いました。人知れず苦しんでいる子どもたちは多いと思いますし、社会の大人達がそれを家庭の問題で済ませず、社会でケアをする責任があるのではないかと思いました。そういう視点を教師など子どもに関わる人達には特に持ってほしいと思いました。あらためて経験談書いてくれてありがとうございました。きっと共感する人も多いと思います。

感想2

 読ませていただきました。部活の顧問からの発言が、あまりにひどく…気持ち悪く感じました。強い表現になってしまい、申し訳ありません。雑談の中での発言だったとしても、冗談であったとしても許せないと思いました。
 その場を笑って回避することができても、その言葉を回避することはとても難しいと思います。一度心に刺さってしまった言葉は、なかなか抜けてはくれませんよね…。ふとした時に思い出してしまったり、心が痛み出すことがあるように思います。言葉による心の傷と、家族との関係性の中で負ってしまった傷を抱え、その傷と戦いながら、これまで生きてこられたのかな…と想像しました。
 成績優良生と素行不良の二面性については、勝手ながら自分と重なるところもあるかも…と振り返りながら読ませていただきました。学生時代の自分を思うと、葛藤、疲弊もありつつ、自己表現の1つでもあったように思います。頼ること、心を開くことができる大人がいない中で、それでもなんとか生きようとしている自分を、どうにかして誰かに見てもらう、気付いてもらうことができないか…。見てほしい、気付いてほしい気持ちがあったように思いました。
 そして、人間に頼ることができない、心を開くことができない中での、愛犬の存在の大きさも感じます。愛犬が心の支え、心の拠り所になっていたのでしょうかね…。そのような存在を亡くしてしまったときの絶望感、生きることの無価値観は大きいものであったのではないかと思いますが、そこから立ち上がって現在の投稿者さんがいること…。本当に尊敬します。(拍手したい気持ちを抑えながら、この感想を書かせていただいております。)
 夫さんとの出会いで、支えが得られて回復に向かわれていること、とても嬉しく感じました。投稿者さんご自身の辛さも、完全に無くなったわけではないと思うのですが、今の若い人たちに同じような思いをさせたくないとの言葉に、投稿者さんの心の温かさと、前を向かれている強さを感じました。
 ご家族の中で唯一優しかったという祖父さん。投稿者さんには、祖父さんとの素敵なエピソードや思い出があるのでしょうかね…。投稿者さんの心の中に大切に仕舞っておきたいものかもしれないと思いつつ、お話を聞いてみたい気持ちになりました。
 経験談の投稿をありがとうございました。

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