いじめは残酷です
S 14才
朝、学校に行きました
上履きを履こうとしたら画鋲が入っていました
ただ廊下を歩いていただけで悪口を言われました
保体でスポーツをする時は何もしないです
何かしたらみんなに笑われるので
「友達だよ」って言ってくれた子も
周りがあたしをハブればその子もあたしをハブります
友達なんてただの肩書きでした
顔のことで沢山言われました
「不細工」「キモい」「でかい」「視界に入んな」
自信も何もかもなくなりマスクをするようになりました
あたしは平均と比べて体型が大きいほうです
「脚太い」「大根みたい」「隣歩けない」「デブ」「汚い」と。
「クラスの中で1番不細工なのは無いのはあたしだ」 と、
美術の時間に言われました
給食を食べている時でした
男の子達が
数ある係版に書いてある1つの名前をみて言いました
「Sって誰(笑)」
「知らん誰そいつ(笑)」
あたしは泣くのを我慢して給食を食べ続けました
すごく、すごく、すごく、すごくすごくすごくすごく、
辛い日々でした
あたしは死のうとしました
今までの事がフラッシュバックしてきます
涙が止まりません
涙と苦しさで視界がぼやけます
苦しい
助けて
あたしは意識がなくなりかけている所でやめました
怖くなったからです
死んだらあたしは何処へ行くのか
死んでしまったらあたしはあたしのこの心をこの心も
全てなくしてしまうのか
そう考えたら怖くなったんです
あんなに死にたかったのに死のうとしたら
怖くて死ねないなんて惨めで仕方がなかったです
(15歳)
あたしは転校しました。
転校した先のみんなは優しくてとてもいい学校でした。
でも
「死ね」「ぶす」「きもい」
何処かであの声が聞こえます
ずっとずっと
聞こえます
こわい怖いこわいこわいこわい
学校行きたくないどこにも行きたくない!!!!!
あたしは学校に行かなくなりました
誰もいないお家でずっと引きこもったまま
中学卒業を迎えました
もう誰もあたしの悪口を言う人なんていないのに
今でもまだ聞こえます
たすけてください
あの声からあたしをたすけてください
助けて
いいえ、助けられません
あたしにだけ聞こえている声だったので
あたしの被害妄想なので
あの声から解放してあげられるのは
あたししかいません
あたしを変えられるのは
あたししかいないみたいです
いつかあたしがあの声から救ってあげて
もうこれ以上
あたしが苦しまないように、
あたしが笑顔でいられるように、
あたしに幸せになってもらうために、
もう二度と、
死を選ぶことのないように。
あたしは今も明日も明後日もこれからもこの先もずっと
あの声からあたしを救い出せるように
頑張るの
いじめは残酷です。
ps.
あなたが幸せになれる日がきますように
あなたを救ってくれる人が現れますように
あたしがあなたを救える日がきますように
感想1
投稿者さんの身に起きたこと、そして投稿者さんが感じたことが書いてある詩みたいだなと思いました。投稿者さんの語っているリズムを想像しながら読みました。
自分で声に出して読んでみたい、あるいは、聞いてみたいと思いました。
「すごく、すごく、すごく、すごくすごくすごくすごく、辛い日々でした」と「すごく」が7つも続けて書かれていて印象的でした。でももしかすると、7つの「すごく」でも言い表しきったとは言えない辛さがあったのかもしれないと思いました。言葉は自分の気持ちや思っていることを表現するのに、どうしても十分じゃないことがあるなと思います。その中で、この経験談からは、投稿者さんの切実な気持ちがとても伝わってくる感じがしました。
いじめは心に大きなダメージを与えるもので、だけどそれを止められる環境が学校の中にないことが多く、大きな問題だと思います。「いじめは残酷です。」と書いてありましたが、本当にそうだと思います。投稿者さんの経験を教えてくれてありがとうございます。
「たすけてください あの声からあたしをたすけてください 助けて」というところから、「いいえ、助けられません」と続き、それから「あたし」が「あの声」から「あたし」を「救う」ことについて文章が展開していくところが心に残りました。書いてあるどれもすべて、投稿者さんの中にある考えや思い、あるいは「あの声」とは別の「声」とも言えるのかなと思いました。
「あの声」は投稿者さんに今もずっと聞こえているのでしょうか。気になる時とそこまで気にならない時など、違いもあるのでしょうか。「あの声」の他にも聞こえる声もあるのでしょうか。
「ps.」と書いてあるところも、投稿者さんから投稿者さん自身に向けた言葉、あるいは祈り…のようなものなのかなと思って読みました。その相手は、いじめでしんどかった当時の自分でもあるかもしれないし、今現在の自分でもあるのかもしれないと思いました。