経験談

生きづらさを感じる人が語る 経験談

経験談はそれぞれの投稿者の個人的な価値観や感じ方をそのまま掲載しています。一部、リアリティのある描写や強い価値観が含まれるため、読む人にとっては負担等を感じる場合もあります。各自の判断で閲覧してもらえるようにお願いします。

なんで生まれてきたんだろう

物心ついたときから両親の仲が悪かった。
大声で喧嘩をするとか、暴力を振るう・振るわれるところは(少なくとも私は)見たことがないけど、「冷え切っている」と表すのが一番良いだろうか、そんな感じだった。両親間の会話の険悪な雰囲気や、聞かされる愚痴で、お互いのことが嫌いなんだろうなとよくよく感じていた。
私には上に二人きょうだいがいる。私が生まれる前から仲が悪かったらしい。生まれる前、物心つく前のことなんてわからないけど、私が「生まれてきてしまった」せいで家族の負担は増えただろう。プライバシーの問題があるので詳しく書くことはできないけど、私がちゃんとしていないせいで両親は別居できない。
なぜ私は生まれてきたんだろう。
私が生まれてくる必要ってあったのかな。

ずっと考えないようにしていたことが最近ずっと頭から離れなくて苦しい。ここ数年ずっとまともに生活を送れていなくて、ようやくメンタルクリニックに通って診察とカウンセリングを受けた。薬を処方してもらい、自分の性質と向き合って受け入れようとしていく中で、「なぜ生まれてきたのか」が目の前を塞いでいる。
私が生まれてきたせいで悪いことばかり起こっているような気がしてしまう。
こんなこと考えたくない。なんでこんなこと考えてしまうんだろう。もっとふつうの家庭に生まれてたらこうならなかったのかな。
そんな無駄なことばかり頭の中をぐるぐるしていて、息が苦しくなってくる。

以前、親に「うちは機能不全家庭だ」と言われたことがある。
誰のせいでそうなったんだろう。
私のせい?
私のせいじゃないなら何?
なんでそんな場所に生まれてきたの?
こういうことを誰かに言いたくても親や環境に責任をなすりつけてる、甘えていると思われるのが怖くて話せない。
私はどうしたらいいんだろう。

感想1

タイトルからも、文章中からも生きている意味について考えたり、生まれてきたことへの必要性を感じられない中で日々過ごしていることの苦しさがとても伝わってくるなと思いながら読んでいました。直接的に暴力などの被害を受けていなくても、両親が不仲で会話の険悪な雰囲気や愚痴を聞かされることは精神的にじわじわとダメージが蓄積されていくものだと私も投稿者さんと似たような家庭環境で育ち感じていることです。実感としてはあまり感じられていないかもしれませんが、両親のその時々での機嫌によって心が振り回されてきたことも多かったのではないでしょうか。気づいた時には毎日の生活に安心感はなく、無意識でも常に緊張感や気の休まらない状態が続いているのだと想像しますし、自分が生まれてこなければと考えてしまうのも無理もないなと私は思いました。また、「うちは機能不全家庭だ」と言われたと書いてありましたが、親御さんはそんなつもりはなかったとしてもその言葉は投稿者さんが抱いている違和感や不安感を無理に割りきらざるを得ない状況にさせますし、自分たち(両親)が子どもに与えている良くない影響を正当化しているようで、そういう風に言ってくるのは正直ずるいなと私は感じてしまいました。
私もよく自分は悪くないことでも自分のせいだという思考に囚われてしまいがちなので、投稿者さんの感覚は理解できるなと思いつつ、投稿者さんが生まれてきたから今のような状態になっているとか家族の負担が増えているなんてことはなくて、あくまで両親の間での問題であって投稿者さんに問題があるってことではないということはちょっとでもいいので頭の隅に置いておいてほしいことだなと勝手ながら思っています。私は読んでいて親御さんや環境の責任としてなすりつけているとも甘えているとも感じませんでした。むしろ、“親御さんや環境による影響”が大きいでしょうし、普段なかなか言えないことをこうして経験談という形で思いや考えを表現してくれたのだと思います。「なぜ生まれてきたのか」ということも含めそんな簡単に答えが出てくるものではないかもしれませんが、少しでも抱えている苦しさが楽になるにはどういったものが必要なのか一緒に考えていきたいなと思いましたし、またいつでも死にトリに投稿者さんの声を届けてほしいです。お待ちしています。経験談の投稿ありがとうございました。

感想2

投稿をありがとうございます。

あなたはこれまで両親の不仲な様子を間近で見続けてきたことによって、無意識に自分に物事の責任を引き付けて考える術を身に着けてきたのかと感じました。それはあなたが生きていく上で必要なことで、「私のせい」以外を求めたら「甘え」と捉えられる恐れを身に着けるまでになったと想像しています。

実は私は両親が不仲で、まさに「少なくとも私は」とあなたが書いているような状況で生きてきました。また、あなたと事情は異なりそうですが、私がいることで両親は離婚をしなかったそうです。ちなみに、私の上の兄弟は「見て」怯えて生きてきたと言い、あなたのように「ふつうの家庭に生まれていたら」と言います。そんな私ですが、私はこの状況を「私のせい」とは思っておらず「ふつうの家庭に生まれていたら」と考えたこともほぼありません。私は正直、両親には離婚をしてほしかったと思っていて、その方が私にとって「ふつう」の「家族」になれると思っていました。そこはもしかしたらあなたとの違いとしてひとつあるかなと思ったのですが、どうでしょうか。

あなたは「私が「生まれてきてしまった」せいで家族の負担は増えた」と言いますが、仮に「負担」が増えてもそれは不仲の理由にはならないですし、あなたが「ちゃんとして」いようがいまいが別居も離婚もできます。あなたのせいではないと考えますが「私のせいじゃないなら何?」という話ですよね…その答えは私には出せず申し訳ないのですが、それらは両親の問題でありあなたの問題ではないとだけはお伝えしたいです。私は「家族」とは何かとよく考えるので、もしよければあなたの考え(あなたの「ふつう」など)をもっと聞けたら嬉しいです。よかったらまた死にトリに来てください。

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