経験談

生きづらさを感じる人が語る 経験談

経験談はそれぞれの投稿者の個人的な価値観や感じ方をそのまま掲載しています。一部、リアリティのある描写や強い価値観が含まれるため、読む人にとっては負担等を感じる場合もあります。各自の判断で閲覧してもらえるようにお願いします。

幼少期から感じている違和感と孤独。

初めまして。よろしくお願いします。
私は共働きの両親のもとに産まれました。
2つ下の弟、そして父の母(祖母)の5人家族でした。すぐ近くには父の妹(叔母)家族が住んでいて2つ上の従兄弟、2つ下の従姉妹、叔母の旦那さんの4人家族が住んでいました。
両親が共働きだった為、私は祖母と叔母に育てられました。祖母は母を嫌っていていつも叔母と比べていたようです。叔母は男の子を先に産んだのに母は女の子(私)を先に産んだので、何で男の子を産まんだんや、男の子を先に産むもんや、とか言って出産後の母を苦しめたようです。女の子を先に産んだ母に対しての叔母の嫉妬や羨ましい気持ちもあったと思います。私は赤ちゃんだったのでそれを知ったのが数年前で、母に聞かされました。産まれてすぐに私は否定されたんだと思い、すごいショックでした。幼少期に私は祖母と叔母にいつも2つ下の従姉妹と比べられていました。その為に自分に自信がありませんでした。幼少期から学生の頃もずっと、私は人に馴染めませんでした。社会人になってからもそうでした。だからいつも私は何で人と違うのかな?ってずっと悩んでいました。でもそれは私が産まれた時に言われた祖母と叔母の言葉が根本なんだ、と数年前に母から聞かされた時に原因が分かりました。幼少期の私はいつも祖母に怒られないように、そして気に入られたくていつもビクビクしていました。祖母には私の従兄弟、従姉妹、弟、私の4人の孫がいますが、私だけがいつも虐められたり嫌な事を言われていました。詳しくは今は書けませんが思い出すだけで涙が出てきます。これは連鎖でしょうか?私の母方の祖母は嫁に虐められ、暴力も振るわれました。私の母は祖母や叔母に虐められていました。そして、私も自分の祖母と叔母に虐められて他の孫と差別されていました。
そんな中で安心出来る彼氏(今の旦那)に出会い、25歳で結婚しました。それで私は幸せになるはず、でした。でもまたその運命は私にやってきました。旦那の兄の嫁(義理の姉)からの虐めでした。それも今は詳しく書くと文字数があるので書けませんがまた聞いて欲しいと思います。その虐めから私は心身ともにおかしくなり、2003年から心療内科にお世話になっていますが一向に良くなりません。それどころか、症状は酷くなっています。
結婚する前は旦那も優しかったのに結婚してからは私を怒鳴ったり、嘘を平気でついて私を裏切ったり、私に寄り添ってくれないロボットみたいな人でした。私は結婚後からずっと義理の姉に無視されたり、嫌味を言われ続け、うつ病になりました。その数年後にとうとう乳がんになってしまいました。それからの私の人生は本当に苦しい日々でした。乳がんの治療が大変だったせいもあり、体がボロボロになり色んな症状が出てきて今もそれに苦しんでいます。でも幸いにも私には息子と娘がいて幸せに暮らしていましたがその2人も社会人と大学生でもう私の素から離れつつあります。旦那と私は仲良くないので頼りは2人の子供達だけでした。特に娘とはコンサートも一緒に行ったり、ランチしたり、本当に仲が良くて姉妹のようでした。でも娘に彼氏が出来てから私はまた不安定になりました。娘を見ていると幸せそうですが、それによって私は今までに経験した事がないような虚無感に襲われていて1人になると自然に涙が出てきます。娘を取られた気持ちが大きいからです。
こんな気持ちが産まれた時から今日まで続いていると、いつからか死にたいと思うようになり、今はずっと、死、が頭の中にあり、いつか私は自殺をしてしまうと思い、遺書も少しずつ書いています。
頼りの心療内科の先生やカウンセラーの先生にも呆れられて嫌われていそうな気がして最近、行くのが申し訳なくなってきています。このままだと心が壊れてしまい(もうとっくに壊れてると思いますが)死ぬより辛い日々をこれから何十年も送らないといけません。死んだら周りに迷惑かけるし、死んでもきっとこの気持ちはみんなには伝わらない。それよりか親や子供を残して無責任な人間ってレッテルが貼られるでしょう。それは死に損になる。そう思うとまた死ぬ事も出来ない、八方塞がりで本当に毎日、生きてるのが辛いし疲れます。母にやっと最近になって、実は昔、祖母や叔母に虐められてた事を話せたのですが、両親は全く知らなかったようです。父にはそうやったんか、とは言われましたが私の苦しみはやっぱり伝わらず両親には怒りも覚えました。仕事が忙しくて余裕がなかったのもあったけど、母は当時、祖母に会いたくない為、会社の帰りに友達と会ったり、本当は仕事じゃないのに仕事と嘘をついてどこかに出かけたりしていました。その間も私は祖母と叔母に虐められていたのに。
私も子供心に、虐められてる事は親に言ってはいけないと思っていたのでずっと胸の中に隠していました。1人、孤独でした。あの時に1人でも私を助けてくれる大人がいてくれたらこんな事にならなかったのにって思います。本当に辛いです。
私は結婚してからずっと専業主婦です。私は冒頭に書きましたが両親共働きで辛い思いをしたので子供達のそばにはずっといてあげたく、成長も自分の目で見たいと思ったので専業主婦を貫きました。会社に行っても馴染めないとも思ったし。
でも今は共働きが当たり前の社会になっていて専業主婦だと言うと、暇じゃないの?昼間、何してるの?とか言われ、どんどん自分に自信がなくなりました。子供が巣立ってしまうと私には何もなくなります。今日までの人生、私は何してたんだろう。失敗したんだって考えてしまい、いっそ、死んで人生をやり直したいと考えてしまいます。どうか、私を助けて下さい。

感想1

これまでの人生を振り返り、奥底にしまっていたことの一部を出してくれたように感じました。出せずにしまっていたものは、その期間が長ければ長いほど、苦しさが凝縮されていたり、自分の一部となってじわじわと影響をし続けたりするのではないかと思います。あなたの経験談を読んで、子どもの頃から特別なことではなく、身近な誰かに自分の存在や気持ちを受け止めてもらいたかったというささやかな願いとその願いが長い時間をかけて、期待しても叶わず、逆に裏切りのような経験もあり、苦しみやつらさとなって蓄積して、今、死にたいという形になっているのではないかと感じました。
いただいた経験談は確かに大切に育てたお子さんたちが巣立つ経験を重ねた方が書いた内容である一方で、どこか置き去られて泣いている子どもの気持ちの存在があるように思いました。寂しい気持ちや置き去られた気持ちを抱えた状況で、子育てをするのは想像以上に孤独だったと思いますし、子どもに自分と同じ思いをさせまいと耐えてきたこともたくさんあったのだろうと推測しています。
あなたの語る人生をお聞きして、随所に女性が暗黙に求められる性別役割の存在を感じていました。子ども時代には余計なことを言わずに大人のいうことを聞いて、大人しくしているべきである空気、結婚や出産、子育てが女性が幸せになるための王道だと理解し、家族に何とか尽くす様子。しかし、女性たちは幸せになるどころか、あなたの経験談から伝わってくるのは、家庭内で女性たちが繰り広げるパワーゲームでそのしわ寄せがより弱く真面目な人に向けられる現実でした。その中であなたはそのパワーゲームに乗らずに、子育てに真摯に向き合い、連鎖を切ったのではないかと感じています。一人で何とか踏ん張っていたからこそ、お子さんたちが自立していく今になって、大きな虚無感のようが襲い掛かるのも無理はないと思いました。
最後に人生をやり直したいとの言葉がありました。あなたは死んでやり直したいとおっしゃっていますが、私にはあなたのこれまでの人生にも誇れるものがたくさんあるように感じました。何よりもあなた自身の中に秘めている自分らしさやどのように生きたいのかという思いがあることは確かだと思います。ただ、その自分らしさや思いがあるからこそ苦しみを生み出した側面もあるかと思います。これまで、一人きりで耐えてきたところから、こうしてつながったことをきっかけにどうしたらいいのか考えてみませんか。匿名の相談もありますので、抱えてきたものを少しずつ出すところから始めてみたらきっと何かが見つかると思います。死にトリも労いと応援を送りたいと思います。

感想2

「なんで男の子を産まないのか、男を先に産むものだ」この価値観を持っている人と、嫁や(嫁から産まれた)長女が同居することのダメージは、その子どもの成長に影響があることを私も知っているものですから、「あー!仲間がいた!」と思わず声がでてしまいました。そして「産まれてすぐに私は否定された」という表現にはっとさせられました。そういうことだったのだと私は気がついていなかったから。女性というだけで「産まれてすぐに」排除されるなんて面白すぎる。ありえない。でも・・・あり得る。2023年になった今も、どこかの地域で、どこかの家庭できっとまだあり得るのだろうと思っています。
 祖母や叔母に虐められていたことを話すことができたのですね。事実を伝えることができたとしても、苦しみなどの感情が相手に伝わった手ごたえがない場合、話さなければよかったと後悔をしたり、新しい苦しみを抱えることになったかもしれないと思いました。祖母と叔母に虐められている間、両親が仕事だったからこそ耐えていたのだと想像したので、(母にも息抜きが必要な状況だったという側面はあったかもしれませんが)仕事と嘘をついて母がでかけていたことを知ったことは、相当のショックだったことと思います。大人になったあなたがショックを受けたというよりも、子ども時代のあなたがショックを受けたのだろうと私は思いました。そして怒りを感じることができたと聞いて私はほっとしました。怒りを感じたのは大人のあなたかなと想像をしました。怒りの気持ちを母に伝えることはできたのでしょうか、伝えるのを控えたのかもしれないと感じつつ聞いてみたくなりました。
 
娘さんとの関係についてですが、彼氏ができて娘さんは幸せそうにしているということは、あなたが娘さんの人生にしがみついていないことを意味するエピソードだと私は感じました。親から満たされなかった孤独感を子に満たしてもらおうとした場合、子もなかなか自立することができない場合があると思います。幼少期から自分の気持ちを抑えて、相手の気持ちを察して行動する習慣がある方と思うので(間違っていたらごめんなさい)、子どもの気持ちを汲みながら子育てをしてきたのではないかと思いました。でも、子どもの頃のあなたの気持ち、置き去りにしてきた気持ちは誰に汲んでもらったらよいのかと考えてみたのですが、怒りの感情でも構わないのでご両親に投げてみるのもありかもしれないなと私は思いました。幼少期に感じていた孤独感に手当てが必要なのだと思いました。

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