ずっとこの辛さや苦しみから抜け出したいと思っていた10年間でした。逃げたい、死にたい、消えたい、生きたい、幸せになりたい、あきらめたくないと自分の感情に振り回され向き合い続けた10年間でした。
知りたくなかったこともたくさん知りました。時間が全ては解決してくれないこと、現実は思っていた以上に残酷なこと…。
私は自分のために何も頑張れなくなってしまっていました。自分のことを救えない自分に目を背けていました。自分のことを壊したのは自分なのに、自業自得なのに。
いっそ誰かに救ってほしいと心の底から思っていました。
そんな地獄の様などん底にいた私を救ってくれるものに出会いました。私は自分の人生をもう一度やり直したいと思いました。あきらめたくないと強く思いました。おかしくなってしまった自分の人生に向き合わなきゃ何も始まらないと思いました。自分のことを見捨てたくなかったです。
私は家族のために犠牲になることを自ら選んできた人生だったのかもしれません。物心ついた頃から自分は二番手なんだと思っていました。ずっと自分の順番が回ってくるのを待っていた様な気がします。
家族の介護が一段落して、やっと自分に目を向けてあげられる時がきた時、今ならやり直せるかもしれないと思いました。今更手遅れかもしれないけどやり直したいって思いました。
でも私は家族のことが気がかりでした。目の上のたんこぶみたいに。もちろん家族がいたから私は今まで生きて来れたんだと思います。だけど結局家族に足を引っ張られる人生でした。
だから家族にわかってもらいたくて初めて自分の気持ちを話しました。でも誰にも受け取ってもらえなかったです。
はっきりわかったことは自分達の過ちや間違いを見て見ぬふりをしていたことでした。
救ってほしい時に救ってほしい人に救ってもらえませんでした。今は自分の立て直し方ももうわからなくなってしまいました。
感想1
様々な感情を書いてくださった中で、タイトルに持ってきているのは「あきらめたくない」という感情でした。1番最後には自分の立て直し方ももうわからなくなったとありましたが、どこかあなたの中にあきらめきれない感じがあるように私は思いました。
あなたは家族に対して、一言では言い表せない複雑な感情を抱いているように私からは見えました。(様々な感情が入り混じっていて、時によって出てくる感情が違う感じ…)自分と相手も尊重でき、健全な人間関係を築くための考え方として「心の境界線」という考え方があります。人と人の間にある境界線を踏み越えてしまうことで、様々な問題が生じるのですが、私は特に「家族間」でそれが起きやすくなっていると考えています。(ついつい距離が近くなって、境界線がわからなくなってしまうこと。)
「家族のために犠牲になることを自ら選んできた人生だったのかもしれません。」と書いてくれていたので、もしかするとあなたと家族の間で境界線が曖昧になってしまい、あなたの心の負担になったり、曖昧になっていたことで必要以上に家族の責任をあなたが背負っていたかもしれないと、私は推測しました。
また、悲しいけれど自分の苦しさなどの気持ちを、他者と100%共有するのは難しいのだと私は感じています。実際、私も気持ちを受け取ってもらえてないと感じた経験がありましたが、結局自分のことを1番わかってあげられるのは自分なんだと気付きました。あなたは、きっとあなた自身の感情を一つ一つキャッチしているし、自分の状態もよくわかってあげていて、自分自身を受けとめているように私からは見えました。
あなたは本来、力のある方だと私は感じたのですが、10年もの間、様々な感情に振り回されていたら、消耗しその力も発揮できない状態になってもおかしくないと思いました。ですので、時には頑張れない自分が存在していたっていいと思います。
ここで、気持ちを話してくださってありがとうございました。私はあなたの気持ちを受け取りました。