経験談

生きづらさを感じる人が語る 経験談

経験談はそれぞれの投稿者の個人的な価値観や感じ方をそのまま掲載しています。一部、リアリティのある描写や強い価値観が含まれるため、読む人にとっては負担等を感じる場合もあります。各自の判断で閲覧してもらえるようにお願いします。

狭い心

病気になってしまいました。

鼻の奥に腫瘍が出来て、脳との間に穴ができた様で、髄液が鼻水と一緒に流れてます。

一度手術をしましたが、変わらずに流れてます。

手術前は、運動とか体力的に問題なく、仕事も問題なく出来ていたが、手術後は、体力がなくなり仕事もきつくなっています。

手術した意味があったのか。

深くは考えない様にはしているが、うまく行っていない気がして、気持ちがかなり落ちてます。

独身ですが、家も購入してしまい、広いけどこんなに広くなくて良いなと思う様になり、仕事も病気のせいでクビになり、なんとか別の会社に転職できたけど、フル出勤で1時間半も通勤がかかる。

最寄駅も遠くて、坂も多い。

元々、リモートワークだったから、ここに家建てて住む事になったのに、フル出勤はきつい。

知り合いの会社だから、雇ってくれたけど、新しい会社には無理だと思う。

病気がすぐ治るわけでもなく、また入院する可能性もあるため、それを私を知らない会社に面接しても入社が許されるとは思えません。

一度、実家に帰ろうかと思いましたが、家を即出できないので、止まなく1人で住む事になりました。

生きる為に、辛いけど継続して病気が治る様に努力していこうと、先生には言われていますが、楽に死ねるなら長生きする必要もないと思ってしまっています。

毎日、不安な気持ちで生活しているのが、しんどいです。

感想1

最初に「病気になってしまいました。」と書かれていました。望んで病気になるひとはいませんし、こんなつもりじゃなかったというあなたの気持ちをこの一言から私は感じ取りました。(違ったらすみません)病気や手術を境目に生活状況や気持ちに大きな変化があって、あまり前向きに考えられなくなったことを狭い心と表現されたのでしょうか。
術後の症状や治療の見通しがはっきりしていないとずっと不安がつきまとうだろうと想像します。実家に帰るなど生活を変えようと考えているけれどもなかなか事情があってということなんですね。おひとりで家にいると考える時間が長くなって不安も大きくなるのかなと思いますし、その中で治療への努力ということにはあなたにとっていくつもハードルがありそうで、楽に死ねるならその方が…と思うことも無理はないことだと思います。
おひとりで将来を考え、治療に向き合うのはしんどいと思いますので、ぜひ誰か知らないひとに自分の気持ちをお話したり、今後について一緒に考えてみるのはいかがですか。匿名だから周りに話すことができない気持ちも話せると聞きます。
家におひとりでいる時間にぜひつながってみてください。
まもろうよこころ https://www.mhlw.go.jp/mamorouyokokoro/
ご病気が少しでも回復していくことを願っています。

感想2

病気とは断りもなく不意にやってきて、予定や想定を狂わせてしまうものなのだと再認識しました。あなたのように生活に大きな影響を与えてしまうのならなおさらです。文面からは戸惑いの気持ちが多く含まれているように感じました。目の前にやってきた現実をどう受け止めて、どうするのがよいのか、考えようとしても、うまく考えられないのに、仕事のこと、家のことなど目の前の問題が待ち受けていて、ゆっくりと考えさせてくれない。そして、病気で体調がよくないのなら、考えることをより困難にしているかもしれません。その中で、難しい選択や判断をしなければならない状況は苦しいことだろうと思います。
タイトルが「狭い心」とありますが、心が狭くなってしまっている感覚なのでしょうか。私は、このような状況で狭くなってしまっているということを自覚をしている様子に、ある種の冷静さもあるように思いました。
仕事のこと、家のことと現実的な問題は簡単に解決しないかもしれませんし、難しさもあるかもしれません。でも、家も仕事も私は生きるための手段なのかなと思います。手段は見方が変わったり、環境が変わったりしたら、変更や修正をすることができます。
あなたは今、目的や指針を見失ってしまったのではないかと感じました。生きることに必ずしも目的が必要なわけではないと思いますが、あなたなりに何か目指していたことや楽しみにしていたこと、少しでも意義を感じていたことが病気によって変わってしまったり、よくわからなくなってしまったのかもしれません。これまでの前提や当たり前が変わり、失ったものや失うものについて感じることが多いと思います。でも、だからこそ見えることや気づくこともあるのではないかと私は思っています。ただ、それは一人では苦しいでしょう。死にトリのコンテンツを活用してもらってもいいですし、身近な人でも医療関係者でも、事情を知らない第三者でも、あなたが頼りやすい人を見つけて、進路変更をした自分の旅の進み方について話すのはどうかと思いました。こうして、死にトリにつながり、経験談を書いて送ってくれたのですから、できると思いました。

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