千葉県 16歳 女
私の母親は完璧主義者で感情の起伏が激しく、自分の基準で物事を判断しています。小さい頃から、気に食わない人がいると悪口を聞かされていました。「あの人変な服。顔がおばさんなのに恥ずかしくないのかな。」「香水がくせぇんだよ。」などなど、私からすれば別に気にならない事にいちいち口を出しては文句を言い、私の中の世間はどんどん固くなっていきました。仕事から帰ってきて機嫌が悪いと私の話全て「お前が悪い」と返してきます。そのせいか私もいつしか“母の基準“が当たり前になり、私の将来も好みも性格も気づけば自分の意思ではありませんでした。ゲームより本を読んでいる方が母は満足げだから読書が趣味。安定した職の方が何も言われないから夢はカウンセラー。大学に行けばどうにでもなると母に言われたので将来は大学へ進学。これが私の全てになりました。ですが、高校受験の時、私の中の何かが壊れ、不登校気味になりました。けれどもちろん休むことは母は許してはくれないので保健室で休ませてもらう毎日。初めて“死にたい“と心の底から思いました。それから、電車が来る度“今なら死ねる“、高速道路で“今ドア開ければ死ねる“などと不意に思ったり。またリスカや頭を殴る、ペンで手を刺す、噛むなどの自傷行為も辞められなくなりました。とにかく、何も頑張れない自分が嫌いで仕様がありませんでした。“死んで“と自分に向けて言うことが、何より私の精神安定剤となりました。そして底辺校を選び、母から「受験から逃げた」と言われながらも高校生になった今も改善することはなく、自分に苦しめられています。私の経験はなにか出来事があった訳ではなく、日々の生活の中のストレスから来たものです。自分でも仕様がないのです。ただ、母から貰った趣味ではありますが、本だけは私を肯定否定などせず、寄り添ってくれると感じています。本だけは私の味方。悲しい言い方ではありますが、私の唯一の心の支えです。
感想1
経験談の投稿ありがとうございます。幼少期の頃から誰かの悪口を聞かされたり、お母さん基準で物事が決まる環境の中で過ごしてきたことを考えると自分の思いや考えなどは持てず(そもそも持つ感覚がなかったり、持つことを許されなかったり)、常に顔色をうかがい心が休まらない状態なのではないかなと想像していました。私の母親も完璧主義とまではいきませんでしたが、感情の起伏は激しく自分の基準で物事の判断をしていたところがあるので投稿者さんの気持ちは共感できるところがあるなと思いながら読んでいました。
投稿者さんにとって、高校受験の時に何かが壊れお母さんの思い描くものに乗れなくなってしまったことは苦痛であったり、自分を責める要因となってしまったかもしれませんが、私はお母さんの縛りから抜け出すためのきっかけだったのではないかなと感じます。”母が全て”の世界で生きてきた(と私は感じましたが違っていたらすみません)投稿者さんにとって、その道から外れるということは怖くもあり不安も強いことかもしれないなとも思いつつ、ただ自分の経験は「日々の生活の中のストレスから来たもの」と書いてありましたし、気持ち的にも限界がきてしまっているのではないかなとも感じました。
今は頑張れない自分を嫌いでいるのも、自傷行為を辞められないでいるのも無理に変える必要はないんじゃないかと私は思います。自分に向けて”死んで”ということが精神安定剤になったのも自分を守る必要な術だとも思いますが、どういうものがあれば投稿者さんが少しでも”自分”というものを取り戻せるようになるのか、安心して主体性を持てるようになるのかなど機会があれば一緒に考えてみたいなと思いました。肯定も否定もせずに寄り添ってくれる存在が本以外に増えることを祈っていますし、またいつでも死にトリに投稿者さんの声を届けてほしいです。
感想2
経験談の投稿ありがとうございました。
あなたがあなた自身に起こった経験や気持ちをとても把握されていて、分かりやすい表現で書かれていました。「私の中でどんどん世間が固くなっていきました」「私の将来も好みも性格も気づけば自分の意思ではありませんでした」「本だけは私を肯定否定などせず、寄り添ってくれる」これらの言葉はあなたの真っ当な感覚を表していると私は感じました。あなたという意識や権利をもったひとりの人間が確かに存在すること、そしてその存在を脅かされてきたことを証明しているとも思いました。何かが壊れて不登校になったこと、そして心の底から死にたいと思ったこと、自傷行為をしてきたこと…それは母との関係性や母からのメッセージに本来のあなたが悲鳴をあげた結果であり、同時に母の思い通りにならなかった自分を責めた結果でもあるのかなと思います。しかしあなたは自分の核を失ってはいないと文章から強く感じましたし、評価されない本だけが唯一の支えだということも非常に印象的でした。確かに本はひとを個人的に褒めたり、責めたりしないですもんね。ここに投稿しようと思ってくれたこと、そして本が好きだということですから、もしかしたら他の方の経験談なども読んでくれているのかな…死にトリは色々なコンテンツで自分自身を客観視したり、振り返ったり、経験をシェアすることを目指しています。この感想を読んでくれているとしたらまた死にトリに来てくれたということですから嬉しく思います。あなたが言う本のようにひとを評価するのではなく、ありのままのひとと出会える死にトリでありたいと改めて思いました。
返信
お忙しい中、感想ありがとうございます。
大変失礼な事を言いますと、自分の悩みを打ち明けたところで帰ってくる感想は私の過去を否定するようなことだと思い、怖くて見れていませんでした。私の悪い癖です。
ですがとても丁寧に私の文を読んでくださり、そしてしっかり把握して頂いていて、否定などせず、寄り添ってくれるような優しい文に涙が出ました。そして、自分の書いた経験を客観的に見た時に、頑張ってきたんだなと自分を認めることが出来ました。さらに不登校になってから時間が経過し、友達から「心配だ」とメッセージが来てやっと本以外の寄り添ってくれるものを見つけました。友達には恵まれていたようです。大切にします。本当にありがとうございました。