過ぎた幸福は身を亡ぼす

大阪府 35歳 男性


死んでしまいたい。

けど、あと一歩が踏み出せない。
遺された家族が取るであろうリアクションを考えると、泣きそうになる。

ああ、嫌だ。

そんな思いをさせるのは死ぬほどつらい。
でも、生きていくのも死ぬほどつらい。

家族を不幸にしたくない。

子供が出来なければよかった。

結婚なんて出来なければよかった。

出会わなければよかった。

いっそ天涯孤独だったらよかったのに。

前の恋人に裏切られ、初めて死のうと思ったあの日に
ちゃんと死んでおくべきだった。

そうすれば、こんな思いする事もなかったのに。

働きたくない。働くことが怖い。
ミスが怖い、叱責が怖い、上手くできない。
努力できない、逃げ出したい、何もしたくない。

家にいたくない。妻の機嫌を損ねるのが怖い。
やって大丈夫?余計な事するなと言われない?やり方はあってる?
失言していない?ちゃんと出来てる?嫌われてない?

能力が足りない努力が足りない向上心が足りないやる気が足りない。

こんな父親でごめんなさい。
こんな夫でごめんなさい。
こんな息子でごめんなさい。

上手くできなくてごめんなさいクズでごめんなさい弱虫でごめんなさい努力できなくてごめんなさい。

もう疲れた。もう何もしたくない。何も考えたくない。死ぬまで眠り続けたい。

妻も子供も、私には過ぎた宝だった。身の丈に合ってなかった。
生きていたくないつらさと、生きていかなければならないつらさで心がすり潰されていく。

事故や病気で死にたい。
運が悪かった。しょうがない。どうしようもなかった。
そういう、死んでも仕方がない死に方で死にたい。

でもそううまくはいかない。
だから、死にたいなら自分で死ぬしかない。
幼い子供が亡くなったニュースを見ると、代わりに死んであげたいとすら思う。
自分の命で誰かが助かるなら、自分の死に大義名分が出来るから。

などと、家族に見せられないような文章を吐き出して心を麻痺させる。
もうそうでもしないと耐えられない。
本当は耐えたくないけど、家族の為に耐えなけばならない。

死に傾いている天秤を、無理やり何とかしようとずっと耐えてきた。
でも、もう無理かもしれない。疲れてしまった。
死にたい。
死ねない。
死ぬわけにはいかない。

死にたい。

感想1
経験談の投稿ありがとうございます。文章を読んで、投稿者さんの中にある切実な叫びを感じました。普段はこのような思いを隠しながらどうにか耐えて過ごしているようですが、何も考えずに心休まる時間などない状態なのではないかなと想像していました。
読んでいてどこか、自信のなさ(これは投稿者さんに問題があるというわけではなく、これまで周囲から受けてきた言動や環境が一因になっていると思いました)によって家族のこと、仕事のことについての予見不安や恐怖心が強くなってしまっているのではないかなと考えていました。
「前の恋人に裏切られ」とありましたが、そのことが投稿者さんにとってかなりのダメージだったと想像しますし、それによって家族のことについては今ある形が崩れてしまうことに怖さを感じているのではないでしょうか。「妻も子供も、私には過ぎた宝だった。身の丈に合ってなかった。」と思うことで、もし今の形が崩れても仕方のないことと思える理由をご自身に言い聞かせているのかな?とも感じました。投稿者さんにとって家族とはどういう存在なのか、もう少し詳しく知りたいなと思いました。
「死にたい」と思いながら「死ねない、死ぬわけにはいかない」と思うのは矛盾が生じますし苦しくなってしまうものだと私は思います。無理な時は何をしても無理ですし、疲れている時はもう何もしない時間を作るのも必要なのではないかなとも思います。気持ちを話したところで何も変わらないと思うかもしれませんが、いっぱいいっぱいになっているものを少しは軽くするためにも、今は匿名で相談できるSNS相談や電話相談などもあるので良ければ活用してほしいなと思います。難しければまたこうして死にトリに投稿者さんの声を届けてほしいです。

感想2
深い葛藤の森の中に迷い込んだような、もしくは死にたい気持ちの泥沼のようなところでずぶずぶとでもゆったりともがいているような様子を想像しました。
それほどまでに死があなたをいざなうのはなぜなのかと考えています。タイトルにも「過ぎた幸福」とありますが、生への重圧のようなものがあるのでしょうか。それとも、不安のようなものがあるのでしょうか。もしかしたら、子どもの頃に不安や恐怖を抱えて暮らしていた経験が、今の幸せな状態を壊したいとか、逃げたいような気持になっているのかもしれないと勝手に想像していました(違っていたら、すみません)。
ただ、一方でたくさんの気持ちを書いてくれたことには少しホッとしました。きっと、普段の生活の中では悩みもなく、努めて明るく、何事もなく、悩みもないように振舞っているのではないかと思ったからです。
あなたの文章から、実体の物なのか、観念的な存在なのかわかりませんが、「○○しなければ」という強く迫るものを感じました。あなただけではなく、私もまたこの世界に強く迫るものがあることを感じることがあるので、それが今、とても強くあなたにのしかかりつぶされそうに苦しいのかもしれないと感じています。もしよかったら、また、気持ちを書いてくれたらと思います。