経験談

生きづらさを感じる人が語る 経験談

経験談はそれぞれの投稿者の個人的な価値観や感じ方をそのまま掲載しています。一部、リアリティのある描写や強い価値観が含まれるため、読む人にとっては負担等を感じる場合もあります。各自の判断で閲覧してもらえるようにお願いします。

病気・後遺症に苦しむ一生…

初めまして。

私が生き辛いと思う事の  一つ目は、私はゲイです。  小学生時代に自覚をしてから18歳までは隠しながら生きてきました。

18歳の時に  売り専と言うバイトを始めたのをキッカケに、少しづつオープンにしていき成人式を境に親にもカミングアウトしてゲイとして何も隠すことなく生きてきました。

暫くは  彼氏が出来たり、同棲をしたりと幸せな日々が続いていました。  しかし、ある年彼氏に「HIVに感染してる…  Kも検査しに行って…」と言われ、検査をすると陽性でした、検査結果の数値・自分の周りの友達の状況・行動等を考えると…。

自分が保持者で、彼氏に病気を移した可能性が大であると思われた。100%とは言えないが…

その彼氏とは話し合って別れる事を決めた。

その後、CD4の数値が最悪な状態になったり、体調変化等もあり医療費等の関係もあって障害者認定を取ったりと公的手続きを色々しました。

しかし、ポジと言う事実が  他の人に移すかもしれない恐怖で、恋人も作れない。何より  ポジの事実を隠して恋愛はできないし、ポジの自分が相手にされる訳もなく…  頼りたい時・弱音を吐きたい時に受け止めてくれる相手がいない事実。

この先一生  恋人もできない・人肌の温もりを感じる事も出来ない寂しさ…。

私が生き辛い  二つ目の理由。

数年前に「帯状疱疹」を発症した。普通は50代以降に発症率が高い病気です。

自分の年代では珍しいと言われました。

ポジで免疫力が低いのも原因の一つかも知れません、普通は薬で簡単に治癒する病気ですが、自分の場合  病院に行った時点で「今すぐ入院して下さい」と言われました。かなり酷い状態のようでした。

臍辺りから背骨辺りまでの  身体の半周まで幅は約10cm程が、水膨れのようなブツブツが無数にできていて、ヒリヒリ・ピリピリ・ジンジンと、火傷した時のような痛みがありました。

帯状疱疹は感染症です。病院の先生から見ても、見た事も無い程酷かったので早急な入院が必要になりました。

通常は、投薬ですぐ治るらしいのですが…  私の場合は酷過ぎたんです…  症状が。

10日間の入院治療中に、普通は水膨れが治まって治っていくらしいが私は…  水膨れになった部分の皮膚が全て剥がれてしまい、まるで火傷したかのような状態に…皮膚が剥がれてしまいました。

メチャクチャ痛いです。皮膚がただれてる状態にも関わらす10日間しか治療継続が出来ないらしく(薬の関係)その状態で退院…  本当に地獄の痛みです。

暫くして、皮膚は再生したのですが…  筋肉組織を壊されてしまった影響から後遺症として、火傷をした時の様な痛みが常にあります。

痛み止めは飲んでるが、あまり効果がなく治療法も無し…  先生曰く、自然に治るか一生痛みは残るか…

もう、数年経つので…一生痛みは消えないとも言われてます。

マシになるかならないかも分からない…  痛みが酷い時は、焼けるような痛みで意識がボーッとする時もあります。

身体を動かすと痛みが激しくなる、筋肉が壊されてるので…  遊びに行くと痛みが酷くなる…  何かをすると患部の筋肉を使うので激しく痛む…

恋もできない・友達と遊んだり身体を動かすのが苦痛…  痛みでまともに寝る事すら出来ない…

苦痛ばかりで、楽しい事は何も出来ず…  後遺症は一生続きます。

私は…  何の為に生きてるのでしょうか!?

何度も…  今も…  楽になりたいと考えてしまう。

感想1

恋愛をしたい、恋人という存在と共に生きたいという思いがあるにもかかわらず、感染する病気があることによって、それが難しくなっているのだなと思いました。恋愛をしたいか、他者と性行為をしたいかどうかは人によると思いますが、その思いを持っているのに叶えられない状態はフラストレーションになるだろうし、寂しさを感じることもあるだろうと思いました。

また、体に帯状疱疹の痛みもあり、これまでのように自由に体を動かしたりできないということも、生活の上で苦しさになるのだろうと想像しています。

投稿者さんにとって、これまでの生活は体を動かすことも当然だったし、人とともにいることも当然の生活だったのだろうと読んでいて思いました。それがどちらも変わってしまったことで大きく戸惑いを感じているのかなと思います。もし投稿者さんが今までと違う楽しみや喜びを発見する機会があるとしたら、それはどんなものだろう?と想像しました。

眠りも妨げられているような状況で、無理に楽しくあろうとする必要もないとは思いますが、その中にもし自然になにかうれしいことや楽しめることがあればいいなと思っています。たとえばこの経験談を書いてくださっているように言葉で何かを表現するとか、あるいは音楽を聞くことが楽しみにつながることもあるかもしれません。また友達と遊ぶ方法は体を動かす以外にもあるのかもしれません。あるいはおいしいご飯を食べることも生活をすこし楽しいものにすることかもしれません。

投稿者さんにとって苦痛がなるべく伴わない中で(といっても、文章を読むに完全に痛みがないということもあまりないのかなと思うのですが…)なにかそういう時間が見つかるといいな、と思いました。

感想2

経験談、読ませてもらいました。痛みによる体の苦痛、そしてやりたいことができない心の苦痛が重なっている状況を想像し、生きている意味を見出すのが難しく、楽になりたいと願う気持ちが強く伝わってきました。

そのうえで、あなたの苦しみが少しは和らぐ方法はないものなのか?何か手掛かりはないものなのか?と考えています。体の痛みについては、治療などの問題だと思うので、簡単にどうにかなるものではないでしょうが、あなたが求めている恋愛や気持ちを受け止めてもらうこと、支え合うことなどの、人とのつながりについては、少しはどうにかなる可能性があるのではないかと思いました。ただ、ずっと痛みや苦しみに包まれていると、何か可能性があると言われても、そんなふうに思えないかもしれませんし、同じ痛みを感じていないくせに気楽なことを言うと思われるかもしれません。でも、こうして気持ちや経験を書いて送ってくれたことに何かお返ししたい気持ちで感想を書いています。

人とつながったり、共有したり、思いを分かち合うことは必ずしも恋愛だけではないと思います。そして、恋愛という言葉を使っていてもそれぞれの中身も違います。ある意味での恋愛は叶わないのかもしれませんが、別の形やあり方を見つける可能性はあるように思いました。例えば、同じような苦しさを分かち合える仲間を見つけたらどう感じるでしょう?

こうして死にトリを見つけて、経験談を書いて送ってくれたので、自分のために何かできることを見つけられる人だと感じました。死にトリに何かお手伝いできることがありそうなら、教えてください。

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