虐待された心の痛みと共に生きてきた

北海道・40代

私が生きづらさを認識したのは心理カウンセリングを受けてからです。それまでは虐待されることが当たり前に環境にいたので辛すぎて解離していました。

おそらく私を妊娠中の母が結婚したばかりの父と離婚を考えたようなので、母の胎内にいた時からストレスフルな状態だったようです。 妊婦がストレスフルだと赤ちゃんの脳に悪い影響を及ぼします。
生まれた時にはすでに怒鳴り散らす、アルコール依存、アスペルガー障害の傾向を持つ父と、自己愛性パーソナリティ障害と、境界性人格障害の傾向を併せ持つ母という環境でした。母は妊娠中毒症にかかるほどの体調不良でした。
私を出産後1ヶ月入院を余儀なくされたので私は父方の祖父母の家に預けられました。こうして母子の愛着形成が出産時から足りなかったのです。
これは後々、大人になってから鬱やパニック障害を発症しやすくなります。そのくらい赤ちゃんにとって養育者との愛着形成というのは重要な位置を占めます。

大人になるまで第一子の長女であるというだけの理由で、他の兄弟の責任を取らされ、叩かれて育ちました。母はストレスからか怒りっぽく、箸の持ち方を完璧にしないと手を叩かれたり、幼稚園の頃は綾取りを間違えただけて叩かれました。いつもビクビクしてワガママなど言えるはずもなく育ちました。

高校2年生の3者面談の時看護学校に行きたいと話すと、お前みたいな性格で務まるわけがないと反対されました。その次に幼稚園教諭になるための短大に進学を希望し願書まで取り寄せしましたがこれも反対。進学校の高校だったのに地元に就職しろと言われ、母親が勝手に公務員試験集を買ってきて、公務員模試に申し込みをし、自分の意思とは関係ない進路が決まりました。
当時はネットもないし、情報収拾ができない北海道の地方都市だったので、仕方なく公務員試験を受けて警察官になりました。

でも、やりたくないのにやるにはとてもハードな仕事でした。高卒の自分に転職先はないだろうと思って真面目に働きました。
そこで同僚と結婚したのですが、その人がモラハラでした。両立しましたが家事をこなすために150キロ離れたところまで週末通っていたので、(転勤で離れた)医師からガンになりそうな血液だと言われました。体がおかしくなり、仕方なく退職しましたが、そこから夫のモラハラが始まりました。在職中は、本性を見せなかったのです。

そのうち死にたくなるようになり、仕方なく別居して実家に帰った時にカウンセリングに出会い、自分の環境が生まれた時からおかしかったと気がつきました。

そこから10年経ちますが、やっと自分の人生を生きようと思って留学し、働くビザを取る予定がアメリカに移住した日本人に騙されて不法就労させられそうになり、お金も戻ってこなく、犯罪に巻き込まれそうになり、仕方なく帰国して実家に帰りました。母親が私のことを心配しすぎて記憶喪失になったからです。でも父の暴言はますます酷くなっていて、私にも怒鳴り散らします。

アスペルガーの人は子供を持って欲しくありません。なぜなら私みたいに、父親に怒鳴られたり叩かれたり言葉の性虐待を受けて死にたくなるからです。
もっと早い時期に養護施設に預けられた方が良かったのではないかと思います。本当にひどいのです。

感想1
壮絶な経験を綴ってくださり、本当にありがとうございます。
おそらく、カウンセリングを受けたことで書けたのではないかと思いました。今も継続してカウンセリングに通っているのでしょうか?ひとまず、そうした出会いがあってよかったと思います。
今も北海道にお住まいなのでしょうか。私たちも北海道で活動をしているので、機会があったらもっと詳しい話を教えてもらう機会を持てないか考えてしまいました。
あなたの人生経験からは数々の今の社会の課題が浮かび上がってきます。最後に「もっと早い時期に…」とありますが、本当にそうですよね。子どもは親を選べないので、家庭以外にも逃げ場や生きる道がもっと用意されている必要があると思っています。養護施設だけではなく、あなたの人生の中でどんな時にどんな支援や人に会えたらよかったか、どんな制度があったらよいか、もしお考えがあればぜひ教えてください。そういったことをサイトを通してみなさんと議論し、提案していきたいと思います。

感想2
もし今も家族と暮らしているとしたら、過酷な状況の真っただ中で経験談を書いてくれたのでしょうか。ありがとうございます。一緒に暮らしている人からモラハラや暴力があると、日常的なストレスが想像を絶するほど多かったであろうと推測しました。また、自分が主体的に決める権利が認められないのは人間として本当につらいことなのではないかと思います。
今までの人生で、あなたを支えてくれた人や場所はあったのか教えていただきたいなと思いました。経験談にあるような人生を、何を支えに生きてきたのかが気になります。それがわかれば、似たような経験をしている(するかもしれない)人の参考になりそうです。よろしくお願いします。

感想3
そんな環境で生まれ育ったら、あなたが生きづらくなるのも必然的だったと思います。解離していなかったら耐えられなかっただろうと思います。カウンセリングに出会ったことで解離が溶けて、色々なことを思い出したのだろうなと想像しました。その過程があってこそ、今こうしてご自身の生育環境が生きづらさにどう影響を及ぼしているのか整理できるのだなと思いました。
子育てを完璧にできる人はほとんどいないと思います。それにしてもやはり、何年も何十年も消えない「生きづらさ」が残るほど過酷な成育環境で育つ人たちがいるのは、やるせない思いです。私もそのような環境で育った経験があります。このサイトに来てくれる人たちにも、虐待を受けて育った人が一定の割合でいるのではないかと予想しています。
子どもが虐待されずに育つにはどうしたらいいのか、どんな環境だったら人間らしく自分の人生を生きられるように育つのか、その条件や方法をぜひ一緒に考えてみたいです。それから、虐待を経験した人は長期反復型の心的外傷後ストレス障害(複雑性PTSD)を持っていることが多いです。私もそうなので、複雑性PTSDと向き合いながら生きていく道を共に探したいと思います。
現在の実家での生活も、心が落ち着かなさそうですよね。北海道に私たちの活動拠点があるので、よければ遊びに来てもらえたらなと思います。

~感想を読んで~
やはり自分の生育歴がおかしいのだと、再認識しました。留学した時間だけが唯一幸せな時間でした。何も考えず勉強とクラスメイトや、ローカルの人と仲良くなることが出来ました。
カウンセリングに通うことを親は反対しています。宗教に入ったと罵倒されてます。
来週、親から離れて神奈川に行きます。東京にある児童養護施設の子供が自立する支援をしているNPO で試用期間付きですが、働くことになりました。
ロサンゼルスで騙されてしばらく立ち直れませんでしたが、死にたいくらい辛いなら、身体が動くのだから、自分と同じように若しくは それよりも大変な人がいるのならば、これからまだまだか長い人生がある若い人のために何かすることで、自分の居場所や役割りを見つけることが出来るかもしれないと思ったからです。
知らない土地に行くことは不安ですが、毎日死にたいと思いながら実家にいるよりは、何かした方がいいと思いました。

~質問の答え~

質問1
養護施設だけではなく、あなたの人生の中でどんな時にどんな支援や人に会えたらよかったか、どんな制度があったらよいか、もしお考えがあればぜひ教えてください。

>>カウンセラーを幼稚園、学校の全てに配置してほしいです。もっと心理学を一般レベルに普及したら良いと思います。また、大学は生まれついた親の考えではなく、子どもが選んで行けるように日本の教育制度を見直すべきだと思います。政治家がムダに使っているお金が多すぎると思います。

質問2
今までの人生で、あなたを支えてくれた人や場所はあったのか教えていただきたいなと思いました。経験談にあるような人生を、何を支えに生きてきたのかが気になります。

>>わたしを支えてくれたのはおばあちゃんです。解離しながら学校に通ったこと、留学したことが一番の癒しでした。心理学の先生に出会ったことは大きいです。たくさんのクライアントさんが来ていて、その中からカウンセラーや心理セラピストも何人も輩出されています。

質問3
子どもが虐待されずに育つにはどうしたらいいのか、どんな環境だったら人間らしく自分の人生を生きられるように育つのか、その条件や方法をぜひ一緒に考えてみたいです。

>>親自身が被虐待児であるので、まずは親がカウンセリングを受けることです。 

~質問の答えを読んで~
引っ越しの準備など大変な中、質問の答えを送ってくださってありがとうございます。教育の制度や税金の使い方についても書かれていたので、とても社会的で広い視野を持たれていると感じました。
たしかに、虐待する親自身にも虐待などを受けた傷があって、癒しが必要なのでしょう。そこまで親の立場を想像して、客観的な意見を持てるのはすごいなと感心しました。
あらためて振り返れば、生まれついた親や、周りで影響力のある大人たちの考えによって、子どもがどの学校に行くか、どんなことを学ぶか、どこに住むか、誰と暮らすかなど大事なことが決められてしまいがちだと思います。子どもがもっと自由に選べる機会が増えれば、育つなかで感じる生きづらさを減らせるのかもしれないと考えさせられました。

自分の居場所や役割を求めて知らない土地に行く決断をされたのですね。これからまた新しい経験を重ねて、あなたの考えや思いも変わったり変わらなかったりすると思います。また機会があれば、お話を聞かせてもらえると嬉しいです。1月には東京でリアル居場所があるので、都合が良ければぜひご参加ください。