10月11日は「『居場所』ってどういうものなんだろう研究会」というテーマでここチャットを実施しました。参加者は7人でした。
最初に3つの質問に答えました。
①「居場所」と似ている・近いと思う言葉を教えてください。
安心できる場所、ホーム、隠れ家、安心毛布、アウェイの反対の意味での「ホーム」、居所、安心(2人)、秘密基地、集会所
②「居場所」について、どんなときに考えますか?
- 一人で寂しい時や誰からも必要とされなかった時
- 慣れない場所に行ったとき
- アウェイと感じた時、新しい環境にいる時
- 孤独感や寂しさを感じた時
- 主に周りがわいわいしてる中自分だけひとりの時とか
- 振る舞い方がわからないとき
- 寂しい時 落ち込んだ時
③今までの経験や想像、自分のニーズなどから「居場所の条件」を教えてください。
- 安心感、多様性、受け入れてもらえるかどうか、自由さ
- 安心、落ち着く感覚がある、傷つけられづらい、自分が場所に守られている感じ、ちょうどよい温度、うるさすぎない、静かすぎない
- 安心して過ごせる場所
- 安心できる場所、自分の好きなようにできる場所
- 受け入れられている、できれば好かれている、さらにできれば必要とされている
- ありのままの自分を受け入れてもらえること
- 自分を受け入れてくれる
一人の居場所、だれかと一緒の居場所
「私は「一人でも安心できる場所」みたいなイメージが強かったので、「受け入れられる」という、だれかと一緒にいる居場所のイメージは新鮮でした!」と書く人がいる一方で、「居場所=他の誰かに受け入れられてもらう と思っていたので、逆に、一人でも安心できる場所は新鮮でした!」と書いている人もいました。
社会から取り残される
「私は今 一人暮らしです 犬がいます 一人なので誰に気を使うことはないですが外出しない日は社会から取り残されたように感じることがあります」という人がいて、共感する人がいました。
「一日中家にいてると、私も社会から取り残され、この世で一人かな?という感覚になる時もあります」、「私は、1人で過ごすことが嫌いでないのでいつもではないですが、気持ちが落ち込んでいる時なんかは部屋に1人でいると孤独感を感じることがあります」などの書き込みもありました。
SNSと居場所
「自分は休みの日は引きこもってずっと1人なのでその時にTwitterとかでフォロワーさんがワイワイしてたりすると孤独だなとかは思ったりします」と書き込む人がいました。
「みなさんは、居場所ってTwitterの中みたいな、リアルじゃない場所?にも感じますか?」という質問があり、以下のような回答がありました。
■あまり感じない派
「私も休みの日、SNSみて比べて落ち込んで、孤独を感じて、そんな時にどこか行ける居場所があればなと思います。リアルじゃない場所は、あんまりここが居場所だな〜と感じたことはないです。」
■感じる派
「SNSは受け入れてくれるコメントがあると居場所と感じることができます。」
「感じますね、Twitterとかsnsはよく触ってるので」
「私も同じく受け入れてくれるコメントがあると居場所を感じることができます」
「SNSにも居場所感あるかもしれません。相手にされなかったら続かないなあと思いました。」
SNSに関しては、「私は 現在エネルギー不足な状態なので 自分の状態がよい時だけSNSを覗いています できる時にできることだけ と心がけてます」と書く人がいて、これを受けて「たしかに私も、自分の調子が落ち着いている時は居場所と感じられるところでも、調子が悪いときには、かえってつらく感じてしまうこともあるなぁと思いました」と考える人もいました。
充電スポット?
「居場所は充電スポットみたいな感じなのかな。私は人と関わる中で疲れた時は、ひとりで安心できる場所で好きなことをしていたほうが安らぐし、孤独を感じたときはだれかといる方が安心するし、安心を充電できる場所はその時によって違うかもと思いました」と考える人がいました。
「あまりお喋りたくさんする方ではないと思っているのですが、親しい人の前ではたくさん喋ってしまうし、それで充電された感は凄くあります!」と考える人もいました。
居場所の作り方
「私は安心できる居場所がないなあと感じてます。どうやったら増やせるのかなと考えています」と話す人がいたことから、「居場所ってどうやって作る?得ている?のでしょうか?」という質問があり、このような回答がありました。
「自分が心地良いと感じる場所を探しています。景色の良い場所だったり、話の会う美容師さんがいる美容室だったり…」
「私も心地いいと感じる場所を探しています。それが人だったり場所だったり、時には物だったり」「確かにお気に入りの物で充電されることがあるかも!物にも居場所があるとは新たな発見です!」
「小さい時は、物語を読んでいると、そのときだけは、その世界に逃げられるような気がしていました。」
「自分の機嫌は自分で取る これをしたら集中できるとか美味しいものを食べて幸せを感じる その場を離れて気分を変える など自分がやりやすい方法をいくつか探りあてておくのも有効なようです」
「自分的には触り心地のよい、体ごと埋まってしまう某ブランドのクッション!現実逃避に集中できる居場所なので、ながら動作が何にもできなくなってしまいます」
「自分は好きな音楽聴くことで周りの視線とかそういうのを遮断?してます」
安心の感覚=居場所?
これを受けて、 「安心の感覚に戻れるところが居場所、というより、安心の感覚自体が居場所なのかも?と想像していました。疲れたときには安心の感覚にどんなふうに戻るか、そのために場所や物などで調整するのかも?」という書き込みがありました。
また、「自分が心地よいと思うことの積み重ねも大切ですね!」と考えた人や「こうしたらいいってのは人それぞれ違うと思うので、自分なりの安心するとか落ち着ける方法を見つけることが居場所を見つける、作るに繋がるのかなって思いました」と考えた人もいました。
参加者の感想(抜粋)
安心の感覚自体が居場所と言えるのでは?というところにたどり着いて、新しい感覚でした。参加していたみなさんが求めるものは同じ場合もあるし、違う場合もあるけれど、安心していたいのは共通していることが多いのかなと気付きました。 |
人それぞれ居場所の条件は違うってことや、どうしたら居場所を見つけれるのか、どういうのが安心するのかってことを知ることが出来ました、感じたことは安心できる場所が居場所と感じることが出来るのかなってことです。 |
居場所には、一人で落ち着く場所の居場所と誰かに受け入れられてもらう場所の居場所の2つがあり、またリアルでの居場所とSNS上でのリアルではない居場所があり、それぞれ全てににおいて共通しているのは、安心感なんだなというところに気づきました。 |
居場所が人や場所、物にまであることが発見だった。自分の機嫌の話にまで発展していって、もっと時間があるとどんな風に話が展開していくのか興味が湧いた。 |
自分が心地よいと思うものを積み重ねていくこと大切なんだなあと感じました |
自分なりの居場所研究を普段からなさっている方々が参加されていて、色んな方向からの発言があったので新鮮な言葉にたくさん出会えた気がします。安心の感覚が居場所、自分の機嫌は自分で取る、安心の充電・・・。 |
居場所って聞くと初めは場所で考えていたけども 自分がありのままでいられる環境だったり 誰にも邪魔されない時間であったり人によってさまざまだなと感じました自分にとって大事なものを改めて考えてみようと思います |