ここチャット「信頼ってどういうことなんだろう」実施レポート(2021/07/08)


7月8日のここチャットでは「信頼ってどういうことなんだろう」というテーマで話し、9人が参加しました。

今回は「信頼ってどういうことなんだろう」という問いに対し、「信頼」のイメージがそれぞれ多様だったことから、一つの共通の認識を前提にするのではなく、それぞれが考える言葉の意味や「信頼」と似ている言葉の違いを掘り下げたりしました。

最初に、自己紹介を兼ねて2つの質問に答えました。

■「信頼」と聞いて思い浮かべるイメージを、20文字以内の短い文章で表すと?

この質問にはこのような回答がありました。
・ 裏切らないと信じられる人 
・自他ともに動物も含めて関係性から生まれる
・対話が成立する、託して自分も頑張れる
・信頼は裏切りの源
・思考や感情を安心して共有し合える
・裏切らず味方でいてくれる存在
・何の根拠もなくても待っていられること
・心を許す、される。安心する。

■「信頼」に似ている・近いと思う言葉をあげてください。

これに対し次のような言葉があがりました。
信用、敬意、尊重、自立、安全保障、約束、確実性、習慣、伝統、結びつき、理解、愛情、空気、信任、任せる、期待

またこれらの回答について、信任は「信じる+自分の責任で任せようと思う意思」、期待は「信じる+相手の責任で任せたいと思う気持ち」と分析する人や、「期待って自分が軸になってる気がする」と考える人もいました。
また、これらの答えの中で出てきた「関係性」、「結びつき」、「相互に理解」「共有」は近いという意見もありました。


「信頼」と「信用」の違いについても考えていましたので、出てきた参加された人たちのイメージや意見をまとめました。

■信頼
・わからないけど(だからこそ?)信じる
・根拠なく無条件な感覚
・全体的
・双方向なイメージ
・信頼は人や生き物に対して持っているもの
・人柄や考え方、立ち振る舞いなどに重きを置いた評価

■信用
・わかったと思うから信じる
・確実なものとしてそこに”在る”イメージ。実績や経験とか。
・部分的(限定的)
・一方的なイメージ
・信用は物や出来事に対して持っているもの
・その人に対しての評価ではなくその人の今までの実績に対して重きを置いた評価

また他者に対する信頼だけでなく、自分への信頼について悩む声もありました。
「自分を信頼できない時は他の人への信頼もしにくい」という意見もあり、一方で自分を信頼していないとき、他の人から「信頼している」と言われても受け入れられず、逆にマイナスな言動や攻撃的な言動などは信じてしまいやすい、という話もありました。
これについて、「自分を信頼するという地盤?が様々な理由で固まっていないというのも影響していそう」という仮説も出てきました。
また、「他人のことはあまり信頼しませんが、自分のことは多少信頼します」という人もいました。

信頼の相互性について、「相手に信頼されてると感じないと信頼できない」という話があがり、信頼されている/されていないと感じるのはどういうときか?ということも考えました。
「信頼関係って自分と自分が信頼している人がいて、それを傍観している第3者がこの2人信頼関係にありますね、と言えることで自分で言うことではないのかな」「主観的に話すのは難しい関係性」と書く人、頼られているときに信頼を感じることがあると書く人もいました。
また「私は他人から信頼されているかは分からないと思いました。相手のことなので…。でもそれで困っていない気がします」という声もありました。
他にも「人からの信頼はあまり求めていない。でも理解は求めてる気がするなぁ」という声がありました。
これに対し「理解って自分を認めてもらうことのような気がする」という人もいました。

「人はなかなか分かり合えないもの」という前提の上で、「自分の考えや感覚をすこしでも理解してもらえたと思うとき、自分が一人じゃなくて、一緒にだれかと考えたりしていけるような気がする。そう思うと信頼したり信任したりできる気がする」と話す人もいました。

最後に、参加者の感想を紹介します。

相手を理解すること、相手を理解したいと思うことが信頼につながると思いました。気づきを与えてくださりありがとうございました。そして、皆さんお辛い思いをされている方が多いのだなと思いました。
いろんな視点や思いや考え方の信頼があるんだなと感じ、たくさんの信頼を知れてよかった
他の参加者の人たちと話すことで、自分の中でもやもやしていた「信頼」と「理解」の関係を整理することができてよかった。他者への信頼の前提に自分への信頼があるという話をしている方がいて、たしかにそうかもしれないと思った。私は、だれかを信頼するには、自分の感覚や考えなどの根拠が必要なのではないかと思うけれど、それを持つのがまず難しいということかもしれないと思った。
初めての参加で戸惑いもあり、あまり積極的には参加はできませんでしたが、信頼について深く話し合うことができ、楽しかったです。今までと考え方が変わったところもありました。また参加してみたいです。
自分の中で信頼関係にあたるのかなと思っていた関係性も相手がどう思っているかで変化するし、主観的に判断出来る関係性ではないのかなと話していて落ち着きました。考えているうちにどんどん分からなくなってきましたが、相手や自分を信用して任せる、任せられる、その繰り返しが信頼となっていくのではという意見が聞いていて納得出来ました。
信頼に対するイメージがそれぞれ異なっていて、定義づけは難しいけれど共通している部分もあるなと感じました。まだうまく表現はできないですが、人によって信頼に関係する言葉(信用・理解・共有・信任・尊重・結びつきなど)は、グラデーションだったり分類されていたり枝分かれになっていたりするのかなとぼんやり感じました。また、根底に自分への信頼(自尊心・自己愛?など)があるのとないのとで違いがありそうだなと思ったのと、信じる(相手から信じられる)ことへの責任の在り方についてもう少し深めても面白そうだなと思いました。
信頼のイメージがそれぞれ多様で、共通の解釈には至らなかったけど、似ている考えや、反対の考えを知ることができ、面白いなと思った。尊重や愛は信頼と似ているな、と参加前から考えていたので、同じような考えを持つ人と出会えたのは嬉しかった。今回は「人から信頼されたい気持ち」を持っている人が多かったのかなと感じた。でも、議論していくと、「自分で自分を信頼したら楽なのかな」「信頼とはまた別の何かを求めているのかも」など、別の考えを持つことができた。自分がほしいと思っていたものが、意外と本当は少し別のものを求めていることって、色々ありそうだなと思った。
抽象的なワードを話題に知らない人と話すのは難しい。事例があってどう思うかとか具体的なことの方が話しやすい。