ここチャット「働くってどういうことなんだろう」実施レポート(2021/06/21)



6月21日は「働くってどういうことなんだろう」をテーマにここチャットを実施しました。参加者は8名でした(スタッフ含)。話し合ったことを要約して報告します。

はじめに、ふたつの質問にそれぞれで答えてみました。

「『働く」について、疑問に感じていること」を聞くと、「適職とは?」「1日8時間が普通と言われるのはなぜ?」「心身を壊したり生活が疎かになってしまってまで働く意味とは?」などの疑問が集まりました。

「『働く』のイメージを別の言葉に言い換えると?」という質問には、「生活費を稼ぐこと」「生きる上で必要な要素?」「社会との接点」「役割」「分業」「社会貢献とその対価の受け取り」「労力を提供すること」「なりわい」などのさまざまな回答がありました。

これらの回答を見て、「お金、稼ぐ、対価はどれもお金のにおいがする」「適職ではないから続けられないのか、続かないから適職ではないのか」などの分析や疑問があがりました。

お金や対価については、「働いた成果ってお金に換算されることが多い。一番わかりやすい形でお金になってしまうような気がする」「お金はいまの社会で大事だけど、お金で判断されるばかりなのは怖いなぁ」という声があがりました。

適職については、「働きやすさは仕事の内容だけじゃなくて、職場の雰囲気とか人間関係にもよる」「人間関係や体力や精神的なキャパシティやその他色々な要素で、向いていても続けられない状況ってあると思う」「得意なことは自分では気づきづらい」「自分の性質とか、なにをどう活かしやすいかとか試したり、知る機会があんまりないから、社会の中でミスマッチが起きやすいのかも???」などの意見ありました。

働く環境については、「自分のあり方を人から押し付けられる環境はつらい」という話や、「自分専用の真っ白のワーキングスペースがいいかも」「一人一人の得意苦手に合わせた働き方ができるとみんなハッピーなんじゃないかなあ」などの意見が出ました。

また、働く理由についての書き込みもあり、「お金がないと生きていけない」「所属意識」「社会との接点」「誰かの役に立ってる実感」「友人との出会い」「人と過ごせる場」などがあがりました。


その中で、「労働しなくても困らない状況があった場合、それでも働く?働かない?」という質問がありました。

これに対して、「ひとまず、何もしたくない。思う存分休息を取りたい。でもそのうち、何かしたくなるだろうと思う。何かはわからないけど」「何もしなかったら、自分に何もない感じになって気持ちがしんどくなるので、何かしたいと思って、何らかの事はすると思う」「多分、初めはそれを謳歌するけど、そのうちボランティアなり、サークル活動なりで人と接したくなると思う」「全くしなくても困らず生活出来るなら逆に労働意識が高まりそう」などの意見が寄せられていました。

また、「社会との接点」や「所属意識」については、
「働いて感じる所属意識とサークルやコミュニティみたいなもので得られる所属意識は別な感じがする」
「『働く』以外でも接点を持てるのが理想だと思うけど、じゃあ他の手段って何だろうと考えたときに、趣味?遊び仲間?なんとなくしっくりこない…『自分が誰かの役に立ってる』っていう実感があって初めて社会との接点を感じられるのかな」
「仕事以外でも、社会との接点を作ることはできると思う。例えば、逆にサービスを受ける側として社会との接点を持つとか出来ると思う」などの考えがありました。

その中から、「働くことは何かを作り出すイメージを持っていたけれど、消費することも、それを作った人の『働く』『誰かの役に立ってる実感』を支えるという『働き』をしているのかも」「なにかに『働きかける』のは、働くということかも」「赤ちゃんが泣くのも、周りの人に働きかけている」「犬が吠えるのも!?」「人が動くと書いて『働く』だから、何か活動したら、すべて働くなのかも」「動物も人と活動することで働くってことかな?(野生動物が働くってあまり聞かないしなぁ)」と話が広がっていきました。

最後に、参加者からの感想を紹介します。

感想

お金を得る以外に働くことはどういう意味があるかというのも人によって様々でした。
自分も含めてですが、一般的に「普通」と言われる働き方、働き続けることに疑問を感じている方が多いのかなと感じました。
また、どういう職場だったら働きやすいのかを自分の中で終始考えていました。
働くこと、そもそも働くってどういうことなのか、何を嫌に思っているかを分からず漠然と捉えていたものを初めて深く考えたように思います。

働くと言う事の概念が自分の中だけでは固定化してしまっていたのが、他の人の考えや違う見方を知ることが出来ました。
働き方への考えも、まだ自分の中で形になりませんが、考えていきたいと思います。

どんな働き方がいいかとか、働くことはなぜ必要と思うのかとか、いろんな話があって、それぞれの考え方とか、感じていることがわかって面白かったです。
働くとつらいことが多いけどお金がいる、という理由とか、働くと人と会えたり社会に貢献できたり関われたりするから働きたい、という理由とか、なるほど!と思いながら話していました。
働くということは、お金を対価にして…とかだけじゃなくて、社会の中でのいろんな動きなのかも?という話があって(人+動く=働く!みたいな)、確かにそうかもと思いました。
働くこととかお金を稼ぐこととかについて、むずかしく思ったり悩んだりすることが多いので、今日話せてよかったです。
ありがとうございました!

個人主義、自己責任論、貨幣崇拝、みたいな社会の不健全な価値観が最もよく出やすいテーマなのではないかと思いました。働くことへの疑問を持っている人たちでさえ、それらを疑うことはとても難しいことなのだなと改めて感じました。
「お金を稼がなきゃ生きていけない!」という不安や危機感が渦巻いているように感じて、少し怖かったです。でもそれは、向き合っていかなければいけない社会の課題を映し出したものだろうなと思います。
人が何かをすることが、他の人の役に立つかどうかなんて、だれにも分からないなぁと改めて思いました。それでも「役に立っている実感」(自己効力感みたいなもの?)を今の社会の私たち強く求めがちな(私にはそう見える)背景をもっと深めたいと思いました。
「働く」を「働きかけること」、「人が動くで働くだから、何でも活動すれば働く」「じゃあ動物も働く?」と視野が広がったのは面白かったです。

社会との接点についての話題が深まったのが印象的でした。私はまだ仕事を辞めたことがないので(辞めたいとは思っていますが)、「社会との接点がなくなる不安」というのは、想像することはできても実感が湧きませんでした。でももし辞めてしまうとそれを感じることになるのかなあと少し怖くなりました。接点のない不安を感じている方たちが「消費することも働くこと」と認識して少しでも気が楽になってくれたならいいなと思いました。
私の個人的な悩み(働く能力が足りないこと、給料に見合った成果が出せないこと、普通ができないこと)は少し吐き出して共感してもらえたけど、今後もっと考えを深めて現実的な解決策を探したいなと思いました。

色んな人の「働く」に対する疑問や考え方を知ることが出来て良かったです

同じような事で悩んでいる人の話を聞けて良かったです。自分一人が悩んでいるわけではないと感じられ少し安心しました。また参加したいです。

働くってどういうことなんだろう?働く意味とは?というのは常々感じていたことなので、いろんな視点からの考えをお聞きできて嬉しかったです。
特にやり取りの中で出てきた『人を支えることが「働く」なら、消費活動だって「働く」じゃないのか?』という考え方が、自分の中にはなかったものだったのでハッとさせられました。