正解について


今、こうして書いている時、RADWIMPSの『正解』を聞いている。この『正解』に好きな歌詞がある。

>次の空欄に当てはまる言葉を書き入れなさい ここでの最後の問い
>君のいない明日からの日々を僕は/私は きっと□□□□□□□□
>制限時間はあなたのこれからの人生 解答用紙はあなたのこれからの人生 答え合わせの時に私はもういない
>だから最低基準はあなたのこれからの人生
聞きながら思う事は、人生を振り返ってみると赤点ではなかったのかもしれないと言う事だ。

小学校の半ばでいじめがあって、私は学校に行かなくなった。いじめの内容は、暴言や物をなくされたり、トイレで水を掛けられたり、殴られたり蹴られたりが主だった。小学校に行った最後の日、私は裸にさせられてオナニーをさせられて写真を撮られた。それ以降、学校に行ったことはない。

その後の余談として、双極性障害になり、いつからか分裂していた精神同士でのいざこざもあった。
社会に出ようとした時、就職活動や転職活動では散々な事を言われた。

いじめがあってもなぜ学校に行かなかったのか。私もいじめられたがそこで耐えようとは思わなかったのか。
大学生や煌びやかな職歴を持つ人達と同じ面接に呼ばれて、私だけ何も聞かれずに終わった事もある。
転職回数が多いですが長期で仕事をしようと思った事はありますか。長期の仕事に向いてないんじゃないかな。
正社員じゃなくてアルバイトの方が良いと思う。アルバイトじゃなくて正社員の方が良いんじゃないかな。派遣社員や契約社員を探してみるといいんじゃない。他の企業には適していると思うよ。
君の学歴で生きるのは大変だと思うよ。なんで学校に無理して行かなかったの。
周りはもっと真剣に取り組んでいるのに、この程度で挑もうと思ったの。真剣さが足りないんじゃないかな。
etc。

それだけを見れば、最低かもしれない。だけど、それら以外の事を思い返すとそんなに悪くもなかったかのように思う。
1社目の所では凄く良くして貰った。2社目の所も、3社目の所もそうだった。4社目、5社目、6社目、7社目については楽しく仕事をさせて貰えた。
家で六法全書や医学書、経済本や心理学、プログラミングや気象学を最初から最後まで読んで学んだ事。またあんな仕事をしたいと思えた事。ゲームをしている時間や読書をしている時間。執筆活動をしていた時間。迷惑を掛けているのにそれでも良くしてくれた家族。あと、今もこの間に私と遊びたがっている鳥達。
プラマイゼロ。人生はどこかで偏りがあると、どこかで調整が入る事のように私には思える。
だから、私は残りの人生をどうしようかと考えてしまう。

私は、これから暫くした後に死ぬ。病気ではない。自殺だ。ひっそりと家で死のうと思う。
なぜ死ぬのかという理由については、単純明快だ。あの日、小学校高学年の頃に果たせなかった夢を叶えるためだ。自分の胸に包丁を当てて死のうとしたあの日。私は死ねなかった。その思いを今果たしに行こうと思う。ついでに、人生にも疲れたから。これから先の展望が、去年まで抱いていた未来が見えなくなったから。だから、あの日と同じ事を、今度こそは成立させる。

もし、今あなたが悩んでいる、苦しんでいるのなら、覚えておいてほしい事がある。
誰一人同じ人生を歩む人はいない。だから、あなたの人生の全てを分かる人もいない。理解してほしい、知って欲しい、共感して欲しいと思う気持ちは自然な事だと思う。でも、それを他人に求めすぎてはいけない。なぜなら、他人もあなたに知って欲しい、理解して欲しい、共感して欲しいと思っているからだ。
だからもし、理解してくれる人、知ってくれる人、共感してくれる人がいるのであれば、それは凄くラッキーで幸せな事だと思う。でも、1つ注意したいのが、幸せの形は人に決められる事ではないという事だ。

もしかしたら、これをあなたが読んでいる時、私はもうこの世界にいないかもしれない。
それなのに、これを書いたのは、私もきっと誰かを探していたからなのだと思う。その誰かがこれを書いている時には見つからなかったが、あと少しの人生で見つかるかも知れない。あまり見つかって欲しくはないけれど。

後悔も未練もないと言ったら嘘になる。でも、私の幸せや私の人生は私が決めるものだ。他の誰にも決めさせない。
そこに正解はない。

ここで最初の『正解』の話に戻りたい。
私が空欄に書き入れる言葉は、「生き辛い事もあったけれど、総じて見れば、私の人生は幸せだった」
これを読んで頂いているあなたに伝えたい事は、本当に人生に正解はないという事だ。
だから、思う存分に答えを探しに行ってもいい。思う存分人生を楽しんでいい。
そして何より、自分を大切にしてほしい。
最期の日を迎えた時に思う事が、あなたの人生の回答だから、そこを考えて生きて欲しい。
思い通りにはいかないかもしれないけれど、思い通りに行かない方が面白いのも人生だと思う。

今苦しんでいる人は、本当に自分の人生は最悪な事が続いていたかどうか思い出して欲しい。
あなたが一番輝いていた時があるなら、それを今からまた手に入れに行っても良いと思う。

最後に、私が言いたい事は1つだ。
これからの事と矛盾しているかもしれないけれど、でも、私は生きていて良かったと思っている。
なぜなら、私の人生に答えが出せたからだ。

名も無き狐と狼より。

感想1

以前に送ってくださった経験談を最初に読んでから、今回の経験談を読みました。どちらの経験談も読み手を意識して書いている印象を受けましたが、今回の経験談の方がその色が強い感じもしました。そして、果たせなかった夢を叶えるために死ぬ、と書いていたので遺書のような意味合いもあるのだろうか、と考えていました。

私自身も「正解」について考えることがあるので、あなたの正解についての考え方についてとても興味深かかったです。頭では「正解はない」と思っていても、ついつい正解を求めて苦しくなることが私にはよくあります。でも、あなたの中では頭の中だけでなくて、心の中にも腑に落ちているような印象を受けました。(一方で、無理やり腑に落とそう、信じ込もうとしている可能性も感じています。)腑に落ちていなくても、正解を求めちゃうことも正解でも間違いでもないと思っているので、焦らずゆるりと色々なことを考えていきたいなと思います。

感想2

名も無き狐と狼さんから経験談をいただいてから、RADWIMPSの「正解」を久々にめちゃくちゃ聴きまくりました。

これを読んでいるときは、もう居ないかもしれない、と思いながら何度も読み、「正解」について、僕なりに考えてみました。

名も無き狐と狼さんのあったいじめについて、僕は赦しません。人とつるみ、特定の他者にぶつけることでいじめる人間の弱さや愚かさを暴力に変え、強さと周囲や自分に思い込ませようとしたり、いじめられる側にも原因があると思いこませ、相手ののちの人生にも影響を与える魂の殺人だと、僕は考えます。
そして自分も標的になりたくないからとそれを見てみぬふりをする人も、僕は赦しません。

学校は方程式や文法、夢を追い求めることを教えている場合ではない。そんな異常なことが平気で当たり前に起こり、弱者が犯罪を起こすような閉鎖空間に閉じ込め、子どもを競わせている場合ではない。
そして社会も、学歴や職歴などという肩書で、たかが履歴書一枚なんかで人の何がわかるというのだろう。

それだけの目に合ったにもかかわらず、死を目前にして、名も無き狐と狼さんはこれまでの人生を振り返り、人に良くしてもらったことや環境を思い出している。ご自分の自助努力も含めて振り返っているのでは、と思いました。

自分語りになってしまいますが…
僕も学歴も職歴もなく、離転職を繰り返し、時に暴力も受けました。今の職場で働くときに面接的なことで聞かれたことはひとつだけ、「アルバイトって職務経歴に入んの?」だけでした。紆余曲折ありましたが今はそれなりによくしてもらっています。
僕が死のうとしたとき、結局死にきれずにICUで目が覚めたとき、最初に思ったことは
「しまった、職場に欠勤連絡入れてない…」
でした。

生きるか死ぬかの時に、欠勤連絡なんてどうでもいいだろ、と今なら思うのですが、うまく言えないですが、なんかそういうものなんだろうな…生きるって。矛盾しているというか。思ってた通りに全然いかないというか。

そして結果、今もだらだらと生きづらいこともありながら、相変わらず常に死にたいがお腹の底に横たわったまま何となく生きちゃってます。それもプラマイゼロなのかもしれません。

人生は因数分解ではない。この公式に当てはめたら正しく幸せになれるわけではない。
人は、幸せでないと生きてはいけないのだろうか。
本当にしんどいとき、「死」という手段を選ぶことに対して、誰にとがめる権利があるのだろうか。

僕の正解は
「君のいない明日からの日々を僕はきっと、赤点人生を、あの頃の自分を救うためにのたうち回りながら抗うだろう。だって、死のうと思えばいつでも死ぬ覚悟はできているんだから」
です。

名も無き狐と狼さんが去年まで抱いていた未来というのがどのようにして見えなくなってしまったのか、またどのような未来を抱いていたのか、聞いてみたいと思いました。

返信

感想1を書いて頂いた方へ
以前にお送りした経験談を踏まえての感想を頂き誠にありがとうございます。
仰るように遺書として書きました。決めた事や正解について自身の中で腑に落とそうとしているのか、腑に落ちているのかは、私自身定かではありません。
ただ、あなたの言葉はちゃんと伝わりました。感想頂けたこと心より御礼申し上げます。

感想2を書いて頂いた方へ
ご自身の経験も踏まえての感想を頂き誠にありがとうございます。
私が抱いていた未来は、仕事をして、休日に趣味などをする、そんな普通の事のような、当たり前のような未来です。それが続けば良いと思っていました。
でも、そんな普通のような、当たり前のような未来を見失ってしまいました。
以上が私の抱いていた未来です。感想頂けたこと心より御礼申し上げます。