人は私を認めない

東京都・28歳・女性

私が世の中を生きづらく感じている経験は「人からの圧力」です。

昔、父親はいつも私にだけ厳しいように感じていました。言葉でもさんざん責められましたし、時には暴力沙汰になることもありました。近所には喧嘩っ早い男の子もいたし、変なおじさんもいました。そして私はいつもその人たちと鉢合わせるような場所にいて、何か被害を受けるような言動をしてしまうようでした。「私が人を怒らせるから、人から被害を加えられる」と、そのような感覚でいました。

中学生の頃はいじめにあいました。男子には見た目をからかわれ、女子には弱そうな生き物としてターゲットにされていました。
人は、もしかしたら私に攻撃されなければならない理由がなくたって、私を攻撃するものなのかとわかると、負けたくないと思うようになりました。不登校にはならなかったし、スポーツ部に入って強いところを見せるようになると、いじめは減りましたが、浮いたものを見るような視線は続きました。こそこそからかわれているのはわかっていました。
何となく私はいつも攻撃される側でいろと言われているような感覚でした。

高校大学はそうなりたくなかったので、どちらかというと騒いで目立っていました。よく笑って、できるだけ色んな子と関わっている。いじめられる人間ではないと、主張したかったのです。
でもどうしてもキャラに合っていないのは分かっていたし、時にはイライラされたり、敬遠される対象になっていることも薄々気づいていました。でも私は直接攻撃されたくなかったので、そのキャラクターを演じていました。

でも社会に出ても、結局人からの評価は似たようなもので、私は攻撃しやすい人間でした。同じような失敗をしても同僚より責められる、モチベーションを下げて仕事の能率が落ちればなおさらでした。もともと何かに長けているわけではない私は、仕事の業績も上がらず、人間関係も怖くなって、仕事をやめました。
今の仕事は、人間関係は少し落ち着いているので続けやすいですが、お金のためにいるだけで、仕事のモチベーションがありません。私を見た目とか、条件で判断する社会に(社会なんてもともそういうものなんでしょうが)貢献したいと思えないのです。だから大した稼ぎを持っているわけでもありません。死にたいです。

せめて奨学金を返済してからと思っているうちに、縁談の話がありました。救われたような気持ちになりました。初めてこの人は攻撃しない人だと分かって、私も傷つけあいたくないと思えた人でした。
彼のことは今でも好きです。ただ、彼と今後を続けていくのは怖いと思ってます。一緒になったら、トラブルは起こり得ますから。

それは私自身も、自分をコントロール出来ていないと感じるからです。
最近妹を殴りました。初めてではありません。本当に久しぶりのことでした。きっかけは些細なことだったのに、悪態をつかれて一気に怒りが湧きました。そして暴力をふりました。思えば昔から、他人からの圧力によるストレスは、妹や弟にぶつけていました。ですがこの歳になってそれが再発するなんて、、今はすっかり自信がなくなっています。妹には謝りましたが、もう許してもらえるとも思っていません。

他者からの圧力というのは、もしかしたらもはや自分でつくりあげてしまっているものもあるのかもしれません。ただ、人に聞いても答えはでない、、私はこれ以上その圧力を受けたくない。家族にも謝りたいけど、もう取り返しもつかない。そういう問題を縁談相手にも謝りたいけど、何も起こってないうちにどうしたらいいか分からない。

私はいつも生きづらいです。
人と傷つけ合わない方法が分からないです。
人からの圧力を感じなくて済む方法がわからないです。
早く全部から解放されたいです。

感想コメント1
原稿、ありがとうございます。
最初にズバリ書いてくれた「人からの圧力」
その正体を知りたいですね。
私は相談の仕事を長くやっていますが、いろいろな相談を受けていて強く感じていることの一つに「力の使い方が間違っている」ことがあります。私たちの生きている社会にはいろいろな「力(パワー、権力と言った方がいいかもしれません)」関係があり、必ず力の強い者、弱い者の上下が生じます。それは必ずしも固定されているものではなく、時には入れ替わったりもしますが、相対的な強い弱いは立場や年齢、性別、職業、それこそ容姿や学力、学歴、職歴など社会のマジョリティの価値観である程度固定化してしまっていると思います。
人間は他の野生動物とは違い、弱肉強食ではなく力の弱い者を強い者が支える仕組みを持ち、そのために福祉制度や社会保障を作っているのですが、実際には力がある者が正しくその力を使い、弱い者を支えるようなマインドは育っていないと痛感します。
あなたの経験したことのほとんどが、力を持っている者が自分のもっている力の使い方を学べなかったために、間違った使い方をしてしまっていることのように思いました。
最初に書いてくれた「人からの圧力」とは、つまり強い者が自分のもっている力の濫用なんだろうと思いますが、それがどうして起こってしまうのか一緒に考えたいと思いました。妹に暴力をふるってしまった経験があるからこそ、そのことをより深く考えられるのではないかと思います。

感想コメント2
攻撃されていた経験があると「この人は自分を攻撃する人だろうか」「いつ攻撃を受けるだろうか」と人に対して敏感になっても不思議ではないように思います。それをお互いに読み合って、攻撃する側/される側の構図ができあがるのではないでしょうか。あなたと周囲の方々の読み合いはもちろん、周囲の方々もその周囲の方々と読み合いがあり、ひいてはこの社会全体にも読み合いがあるかもしれません。
社会全体が攻撃する側/される側の構図から抜け出すヒントになるかもしれないので、あなたが攻撃しないと感じた人がどのような人だったのかなと気になりました。
それから、どのような社会になれば、社会に貢献したくなると思いますか?理想論でも構わないので聞いてみたいです。
あなたを見た目や条件で判断しない人は、この世の中を探してみると、ご自身で思われているよりもたくさん出会えるのではないかと思います。ゆっくりでいいので、少し視野を広く持ちながら人と関わってみてほしいなと感じます。
ネットの居場所ポータルサイトも、あなたが圧力を感じない人や場所に出会えるのをお手伝いできるようなサイトを目指したいなと思いました。

インタビュー

Q1.最初に書いてくれた「人からの圧力」とは、つまり強い者が自分のもっている力の濫用なんだろうと思いますが、それがどうして起こってしまうのか一緒に考えたいと思いました。

→相手は何かしらのストレス状態です。自分が情けない立ち場に在るように感じ、それもストレスなので、優位に立てると感じた相手に対して攻撃を加え、強さを顕示することで安心感を得たいと思うのです。

Q2.あなたが攻撃しないと感じた人がどのような人だったのかなと気になりました。 また、どのような社会になれば、社会に貢献したくなると思いますか?

→穏やかで人に対して優しい人です。人の痛みがわかるので、人をそのような目に合わせないように配慮できる人です。
みんなが自分と相手との違いに寛容で、協力的であればいいなと思います。
社会や人に対して、私を見た目や条件で判断しないものと思うことはありませんが、そういう人達に出会えればきっと幸せなんだろうなとは思います。